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心の時空

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宇宙人王(ワン)さんとの遭遇  シネマの世界<第228話>

a0212807_23545774.jpg2011年イタリア製作(2012年日本公開)のインディーズSF映画「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」のタイトルにギャグ・コメディSF映画を想像、期待して見ました。
昨年見たSF映画「宇宙人ポール」(こちら)が、パロディ&コメディ・センスに溢れる面白い映画でしたので、このイタリア製作のインディーズSF映画もタイトルの「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」(原題は「王さんの到着」)から「宇宙人ポール」のようなイタリアン・ギャグ満載のコメディ映画を期待しました。
ところがインディーズ映画特有の低予算製作で無名スタッフとキャストながら映画のプロットとシリアスな内容にビックリしました。
映画の技術的なことに難クセ付ければ、少し不満もありますが、映画最後のシーンで、宇宙人王(ワン)が、国家保安局の拷問から必死で王(ワン)を守り、命を助けた中国語通訳のイタリア女性(フランチェスカ・クティカ)に向かい‘おまえ、バカだな’とシニカル(冷笑的)に言い放ち、
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この後いきなりエンド・クレジットに入るなど監督・脚本・製作のアントニオ&マルコ・マネッティ兄弟(プロファイル詳細不明)の映画センスは、なかなかのものです。
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映画のほとんどが、国家保安局の取調室における拘束された宇宙人王(ワン)と取り調べるイタリア国家保安局長さらに中国語しか解さない宇宙人王(ワン)の通訳として雇われたイタリア女性の三者による密室劇です。
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イタリア国家保安局長を演じる名脇役俳優エンニオ・ファンタスティキーニが異様な形相(ぎょうそう)ながらどこか愛嬌があり誠実そうで穏やかな宇宙人王(ワン)を始終怒鳴りつける熱演は、「宇宙人王(ワン)が地球に来た
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本当の目的は何か?」という映画を見ている者の心理を撹乱(かくらん)する効果に大きく寄与しています。
「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」は、「宇宙人ポール」のようなSFコメディ映画ではなく、ベネチア国際映画祭始めその他映画祭で称賛された異色のSFサスペンス映画です。
by blues_rock | 2013-10-10 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)