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心の時空

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東京オアシス  シネマの世界<第222話>

映画「東京オアシス」(2011)の監督は、松本佳奈・中村佳代という女性二人が担当、脚本を白木朋子・松本佳奈・中村佳代の女性三人が、映画のストーリーごとに分担し、出演者とスタッフには荻上直子監督映画の常連たちが、挙(こぞ)って参加しています。
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大都会東京の空の下で暮らしている人たちの普段何気に繰り返している出会いと別れが映画のプロットながら、映画にストーリーらしいものはありません。
映画のコピーに「見つめてみよう、きっと誰かがみえてくる」とありましたが、ラブ・ロマンスもなく哀しい別れもなくa0212807_212899.jpg淡々と、大都会東京のどこかで出会い、そして別れていく人たちを映画は、退屈するくらい静かに描いています。
深夜のコンビニ前でレタスをワンボックス・カーに乗せどこかへ運ぶ青年(加瀬亮1974~)と女優らしき女性(小林聡美 1965~)が偶然出会い二人は、取りとめのない話をしながら深夜の高速道路を走り、途中パーキングエリアの食堂でうどんを食べ早朝、東京湾の海辺で別れます。
a0212807_2128351.jpg深夜のパーキングエリア食堂店員(市川実日子 1978~)の「きつねうどん、できましたァ」との声かけに少し離れて座っていた二人が、同じうどんを注文していたと知り、何気に顔を見合わせるシーンに女性二人監督の細かい演出を感じました。
レイトショウの終わった映画館の中で眠っていた女優らしき女性(小林聡美)は、映画館のスタッフ(原田知世 1967~)から名前を呼ばれ起こされました。
a0212807_2129287.jpg彼女は、昔の知り合いで元脚本家でしたが、小さな映画館で働いていました。
元脚本家(原田知世)の女性は、脚本が書けなくなった理由(わけ)を女優らしき女性(小林聡美)に話しました。
映画館の観客役で、もたいまさこがワンシーン出演していました。
さわやかな午後の動物園で、女優らしき女性と動物園のアルバイト面接に来た五年浪人中の美大志望女性(黒木華 1990~)とが、ツチブタ檻の前で偶然出会い、二人の話すやりとりにペーソス漂う浮遊感がありました。
a0212807_2135596.jpg動物園での面接シーンのワンカットに光石研が、出演しています。
東京の大空の下で暮らしている人たちの何気ない一期一会の中に誰にでも小さなドラマがあると「東京オアシス」は、伝えたいのだと思います
by blues_rock | 2013-09-25 23:24 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)