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心の時空

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a day in my life

みんなで一緒に暮らしたら  シネマの世界<第207話>

a0212807_17184760.jpgフランスの新鋭ステファン・ロブラン監督(1970~)が、2012年42才のときに監督(ならびに脚本)した長編映画第2作目の作品で、脚本に5年をかけて映画プロットのディテール(細かいところ)を念入りに検証しながら書いたとインタヴューに応えていました。
ロブラン監督は、43才と若く過去に長編映画1作を撮っただけのキャリアですが、フランスも日本と同様、深刻となった高齢者介護の問題をリアルに描き、同時にフランス映画伝統のユーモアとエスプリを忘れないセンス溢れるヒューマンなコメディ映画にしました。
主演するのは、40年ぶりにフランス映画に出演する75才のジェーン・フォンダ(1937~アカデミー賞主演女優賞を2度受賞)、チャップリンの娘ジェラルディン・チャップリン(1944~)2人の女優とフランスの俳優3人合わせて5人の高齢俳優、これにドイツの若手俳優ダニエル・ブリュール(1978~)が、犬の散歩のために雇われた学生役でベテラン俳優たち5人を相手に好演しています。
a0212807_17292598.jpg映画の舞台は、パリ郊外の一軒家で5人の高齢者と一人の若者が「共同生活」を始めました。
女性2人+男性3人=高齢者5人の関わりは、40年以上前からと長く、そのうち2組は夫婦でパートナーの女性2人には、若いときにヴァンチュール(恋の火遊び)をした過去があり、そのことを40年間夫に黙っていました。
今では皆な年老いて、認知症であったり、心臓病発作を心配したり、末期ガンを患い(名女優ジェーン・フォンダa0212807_1832465.jpgが手術を拒否し自分の死期を自覚した高齢者を好演)孤独や不安を抱え悩んでいました。
ある日、病気で入院した友だちの1人を見舞った4人は、病院の不自由な生活にわが身の行く末を想像し咄嗟に友たちを病院から連れ出して一緒に暮らし始めたのが、「共同生活」の発端でした。
犬の散歩に雇った学生も言い包(くる)め、身の回りの世話係として「共同生活」に無理やり引き入れました。
a0212807_17302729.jpg個人主義の国フランスらしく、一軒家で「共同生活」のルールも決めずにすべて自分の自由、トラブルは、その都度話し合って解決することにしました。
「共同生活」がスタートすると次第に意見の対立も始まりました。
75才のジェーン・フォンダ(上写真)は、老いても魅力たっぷりで、若いときパリでモデルをし女優となり生活していただけあってフランス語も流暢、その‘粋なフランス女性振り’に見惚れてしまいました。
a0212807_1865672.jpg映画のエンディングもなかなかシャレていました。
新鋭ロブラン監督の卓越した演出センスが光りました。
「みんなで一緒に暮らしたら」の公式サイトは こちらです。
by blues_rock | 2013-08-29 19:42 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)