筑後川叙景
瀬の本高原水源の杖立川、飯田高原を水源とする玖珠川は、日田で三隈(みくま)川と合流し筑後川になります。
日田で水を湛えた筑後川は、浮羽で耳納(みのう)連山に沿って流れる巨瀬(こせ)川と合流し朝倉へ流れます。
巨瀬川は、耳納(みのう)連山の山麓に広がる豊かなぶどう・柿・梨など果樹園を営む灌漑用水として地域に貢献しています。
筑後川は、朝倉一帯の大切な農業用水としても利用され、「三連水車」(全国で唯一現役で働いている三連水車)が、川の水を水田に引いています。
久留米市は、筑後川中流の都市で、筑後川の豊かな水と水路が久留米市を商業都市として発展させました。
久留米市は、ゴム産業(ブリジストン発祥の地)や久留米絣(かすり)・籃胎(らんたい)漆器などの工芸品でも有名です。
筑後川下流には、東アジア(中国東シナ海沿岸と有明海)の汽水域(きすいいき)の川にしか生息しない絶滅危惧種の魚「斉魚(エツ)」( こちら)が、生息しています。
初夏の短いシーズン期間限定でエツ漁が解禁され、久留米市城島に行けば‘エツ料理’が味わえ、‘エツの南蛮漬け’は、私の大好物です。
大川市の「筑後川昇開橋」(重要文化財)の向こうは、有明海です。