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心の時空

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ロンメルとパットン(前編)  シネマの世界<第204話>

この夏、映画作品として割合質の良い戦記英雄伝の映画2本を見ました。
ひとつは、1970年アメリカ映画「パットン」(邦題「パットン大戦車軍団」)で43年前の製作ですが、旧さをまったく感じさせない映画でした。
もうひとつが、2012年ドイツ・フランス・オーストリア共同製作映画「ロンメル」(邦題「ロンメル~第3帝国最後の英雄」)で、連合国軍から「砂漠の狐」と恐れられ、ナチスドイツ軍の機甲部隊を指揮、敵である連合国から騎士道a0212807_2235866.jpg精神をもった軍人として高い評価を得ていた旧ドイツ国防軍ロンメル元帥の最期の7か月を描いた映画です。
この2本の映画が、おもしろいのは、戦記物の英雄伝ながら主人公の人物像(「パットン」・「ロンメル」)を人間的に描いていること、さらにこの二人は、同じ時期に同じ戦場(ヨーロッパ西部戦線)で、敵対する連合国とドイツの陸軍戦車部隊の指揮官として戦争していることです。
ジョージ・パットン(1885~1945没 60才で交通事故死)の人物については、史実を脚本に多く取り入れている映画「パットン」をご覧いただきたいと思います(パットン将軍をジョージ・C・スコットが熱演、俳優ジョージ・C・スコットについてはこちら)が、根っからの軍人として鼻っ柱の強い現場指揮官だったようで、当時のアイゼンハワーa0212807_2245298.jpg連合国総司令官もパットン将軍の実戦能力を高く買っていたものの破天荒な性格に相当手を焼いていたようで、そのことを映画もよく描いています。
エルヴィン・ロンメル(1891~1944没 53才で自死)元帥は、イギリス首相チャーチルをして「敵ではあるが、ナポレオン以来の偉大な将軍である。」と称賛されるくらい戦略とその戦術に長けたプロイセン貴族出身の軍人でした。
連合国軍は、ロンメル元帥を「Fox(狐,)」の暗号で呼び、北アフリカ奪回やノルマンディ上陸作戦の情報が漏れることを極端に警戒していました。
ロンメル元帥もパットン将軍への警戒を怠らず、直属の部下にパットンの研究と調査を命じ逐一パットンに関する情報を報告させていました。
a0212807_2253234.jpgナチスドイツ親衛隊(SS)に所属せず、ドイツ国防軍生粋の軍人としてドイツ機甲部隊を指揮し連戦連勝の快進撃を続けていたロンメル元帥は、第3帝国ドイツの国民的英雄になりました。
ドイツ国民のロンメル人気に焦ったのは、ヒトラーと彼を取巻く私利私欲に満ちた権力亡者たちでした。
連合国軍のノルマンディー上陸作戦が、極秘で進行、それに気付いていたロンメル元帥でしたが、ヒトラーは、ロンメルをヨーロッパ西部戦線の防衛指揮官の任から外し、戦傷治療を理由にベルリンに呼び戻しました。
後編に続く)
by blues_rock | 2013-08-18 23:11 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)