シャドー・ダンサー シネマの世界<第200話>
2013年の新作映画「シャドー・ダンサー」もまた、今からわずか20年前の1993年、北アイルランドを舞台に‘アイルランド共和軍(IRA)活動家の家族’の悲劇を通して1920年代から続く北アイルランド紛争の歴史的な悲劇を描いた秀作映画の一作です。
私が、見た映画だけでも「父の祈りを」(1993)、「マイケル・コリンズ」(1996)、「デビル」(1997)、「麦の穂をゆらす風」(2006 こちら)と心に沁み入る秀作ばかりでした。
「シャドー・ダンサー」もまた北アイルランド(ベルファスト)を舞台に‘幼い息子との暮らし’を人質に、イギリス情報局(MI5)からアイルランド共和軍(IRA)の情報を密告する(家族・仲間を裏切りスパイする)ように脅迫されたIRAの活動家女性の悲哀と苦悩を描くサスペンス映画です。
ジェームス・マーシュ監督(1963~)は、MI5のスパイとなり暗号(コードネーム)で「シャドー・ダンサー」と呼ばれるアイルランド人女性のシングル・マザー、コレット(アンドレア・ライズボロー 1981~)の過去と密告者(スパイ)になるまでの冒頭シーンをひんやりし
コレットは、IRA(アイルランド共和軍)の活動家としてロンドンに潜伏中、爆破テロ未遂事件の容疑者としてMI5
コレットを密かにマークしていたMI5の捜査官マック(クライブ・オーウェン1964~)は、コレットにこのまま幼い息子と別れ、爆破テロ未遂犯人として25年間投獄されるか、IRAの活動情報を探るスパイ「シャドー・ダンサー」とし
ある日マックは、MI5上層部が密かに操る自分の知らないもう一人の「シャドー・ダンサー」の存在に気付きました。(映画「シャドー・ダンサー」の公式サイトは、こちらです。)