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心の時空

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ベルリン・ファイル  シネマの世界<第189話>

韓国の最新サスペンス・アクション映画「ベルリン・ファイル」を見ました。
監督の俊英リュ・スンワン監督(1973~40才)は、韓国映画の鬼才パク・チャヌク監督(1963~ 最新作‘イノセント・ガーデン’こちら)を1993年の出会いから“師匠”と崇めています。 
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韓国の‘タランティーノ’と呼ばれるくらいクエンティン・タランティーノ監督(1963~ 1992年レザボア・ドッグス、1994年パルプ・フィクション)映画のような入り組んだプロットと、陰謀と暴力シーンの連続に、スンワン監督新作の「ベルリン・ファイル」は、‘ジェイソン・ボーン’のアクションと‘裏切りのサーカス’(こちら)のサスペンスを併せa0212807_23205124.jpg持ったスパイ映画の秀作です。(予告編はこちら
映画は、ドイツの首都ベルリンの冷んやりした風景を映します。
高級ホテルの一室で行われている武器取引を隠しカメラで密かに監視中の韓国情報院工作員は、ロシアの武器商人を仲介者にしてアラブ系過激派組織に新型ミサイルを売ろうとしている北朝鮮諜報員に目を留めました。
この北朝鮮諜報員は、CIAやMI6の工作員リストに記録のない‘ゴースト’(正体不明の人物)でした。
a0212807_23465211.jpg韓国の武装工作員を突入させようとしたその瞬間イスラエルの情報機関モサドが、取引現場を急襲、激しい銃撃戦が、勃発しました。
韓国情報院の工作員は、謎の北朝鮮諜報員を追跡し拘束しようとしましたが、凄腕の諜報員の反撃で逃げられてしまいました。
北朝鮮諜報員は、韓国側への情報漏洩を疑い、北朝鮮ベルリン大使館に内通者がいると調べ始めました。
時同じ頃、ピョンヤンから一人の保安監視員が、ベルリンに向かっていました。
a0212807_23472225.jpg朝鮮半島を二分する国家体制の緊張関係に始まり、北朝鮮によるアラブ過激派への武器輸出、アラブ諸国とイスラエルの国家対立とその背後にあるロシアとアメリカの影、さらに海外の北朝鮮隠し口座をめぐる世襲による北朝鮮国家権力の内部抗争による陰謀と映画のストーリーは、リアリティに溢れています。 (上写真:冷酷非道な北朝鮮保安監視員を演じるリュ・スンボム)
ベルリンで生きるために必死で逃げる北朝鮮諜報員にハ・ジョンウ、彼を追う韓国工作員にハン・ソッキュ、北朝鮮a0212807_23492099.jpg諜報員の妻で北朝鮮大使館の通訳をチョン・ジヒョン、ピョンヤンから密かに送り込まれた保安監視員で北朝鮮軍最高幹部の息子にリュ・スンボムと出演している俳優も名優ぞろいです。
映画の上映時間2時間が、短く感じられるほどアクションとサスペンス溢れるおもしろい映画です。
日本のサスペンス・アクション映画は、まず脚本がお粗末で、演出する監督にもセンスがなく、俳優も役者として没個性的で、演技にキレもスピート感もなく稚拙です。
日本のサスペンス・アクション映画をおもしろくするために韓国から優秀な監督を招聘したらいかがでしょうか?
by blues_rock | 2013-07-15 00:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)