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心の時空

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誰も知らない  シネマの世界<第176話>

a0212807_9544618.jpg是枝裕和監督(脚本・編集)の2004年第4作映画「誰も知らない」も是枝監督の演出マジックを見ることができます。
ドキュメンタリー映像作家としての経験や瞬間を切り取る短いコマーシャル映像製作に長けている是枝監督ならではのショット(カット)やシークエンス(カットの連続)は、主人公の子供4人をドキュメンタリーで撮影しているように子供たちの演技が自然です。
「誰も知らない」に出演する4人の子供たちは、是枝監督の方針により「演技を知らない(しない)子供」が、集められました。
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さらに、子供たちが、撮影カメラを意識しなくなるまで馴染ませて、子供たちのセリフは、その場その場のシーンに合せて口で伝えるという方法で撮影されました。
是枝監督は、オーディションの中から柳楽優弥(1990~当時14才)を‘目に力がある’と4人兄弟(妹2人)の長男
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に抜擢しました。
映画は、東京で起きた実話をもとに是枝監督が、脚本を丁寧に練りあげ、子供たち4人出生届けもなくそれぞれ父親が違いながも12才の長男を頭に弟と妹2人の“生きるための必死の暮らし”をカメラは、彼らの一員である
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かのように密着して子供たち4人をありのままの姿で撮らえています。
母(YOU)が、新しい男のもとへ失踪後、過酷な状況の中で幼い弟妹の面倒を見る長男を演じた柳楽優弥は、カンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を史上最年少14才で受賞、日本人俳優としても初めての最優秀主演男優
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賞受賞でした。
これも子供を撮らせたら天才の是枝監督とのコラボレーションにより受賞した最優秀主演男優賞でした。
脇を固める共演者も地味ながら名優ぞろいで、中でも賞味期限切れの売れ残り弁当をこっそり裏口で待つ長男
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に渡すコンビニ店員を演じた加瀬亮(1974~)のリアリティある演技が、光りました。
ゴンチチの音楽(サウンドトラック)が、子供たちにやさしく寄り添うように流れ、映画を切なくも凛としたものにしています
by blues_rock | 2013-06-18 00:34 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)