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心の時空

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ゲンスブールと女たち  シネマの世界<第174話>

先日、セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの特異なシャンソン「ジュ・テーム・モワ、ノン・プリュ (Je t'aime..moi non plus)」(こちら)をご紹介した時、記事の最後にセルジュ・ゲンスブールの伝記映画「ゲンスブールと女たち」(2010年フランス)について後日詳しく書きますとお伝えしていました。
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セルジュ・ゲンスブールは、1928年にユダヤ系フランス人として生まれ、1991年62才の時、心臓発作(心筋梗塞)により急逝しました。
1958年にシャンソン歌手としてデビュー、歌手のほか、作詞家、作曲家、映画監督、俳優、画家など多様な才能a0212807_5331394.jpgを発揮しフランス希代の天才アーティストとして今なお高い人気があります。
ゲンスブールは、子供のころから自分の容姿にコンプレックスを持ち、ピアニストの父からピアノの英才教育を受けましたが、反発し画家を志しました。
やがて、キャバレーでピアノを弾き歌っているうちに作詞・作曲するようになり、彼のセンセーショナルな表現‥反体制的な詩の内容や性的な表現が、多くの熱狂的なファンを生みました。
a0212807_5341427.jpg自分の曲をジュリエット・グレコ(1927~シャンソン歌手)、ブリジット・バルドー(1934~女優)、フランス・ギャル(1947~シャンソン歌手)、ジェーン・バーキン(1946~女優)、バンブー(1960~モデル)など、その時代を代表する美女たちと浮名を流し「人生とは、酒と煙草とセックスが描く正三角形」と言い放ち「俺は弱い男、それが俺の武器だ」とか、「最後の女か、最後の煙草か、どちらか選ばなくてはならないならば、最後の煙草を選ぶ。 捨てる時に楽だから」、「人は私の歌を暗いと言うが、私は雲が好きなのに、どうして青空を歌わなくてはならないのか?」などゲンスブールならではの刺激的な名言を残しています。
a0212807_535714.jpgゲンスブールは、フランス国歌‘ラ・マルセイエーズ’をレゲェにアレンジし歌った時も国粋主義者らに命を狙われましたが「フランス国歌は、王制打倒のための“反逆者の歌”なのだ」と意に介しませんでした。
「ゲンスブールと女たち」は、ゲンスブールが、「私はすべてに成功したが人生に失敗した」と彼自身が言ったとおりの奔放で破滅的な生涯を描いた伝記映画です。
原作・脚本・監督は、フランスの漫画家・脚本家でありユダヤ系フランス人のジョアン・スファール(1971~)で、a0212807_5364356.jpgこれが初監督ながら、今なお天才音楽家・芸術家として語り継がれるゲンスブールの才能に敬意を表して撮っています。
主演したのは、ゲンスブールによく似ているエリック・エルモスニーノ(詳細不明)でジェーン・バーキンを演じたのが、ルーシー・ゴードン(1980~2009自死、享年29才)で、この映画が遺作になりました。
セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキン(下の写真)の娘が、シャルロット・ゲンスブール(1971~)です。
a0212807_5475313.pngゲンスブールは、シャルロットを溺愛、一緒に音楽活動をしていましたが、健康が悪化しても過剰な飲酒と喫煙を続け、ついに心筋梗塞で自室で倒れ死んでいるところを発見されました。
シャルロット・ゲンスブールは、ヨーロッパを代表する女優に成長、主演した「ANTICHRIS♀(アンチ・クライスト こちら)」で2009年カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しました。
by blues_rock | 2013-06-12 01:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)