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心の時空

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マーガレット  シネマの世界<第170話>

a0212807_3144682.jpgケネス・ローナガン監督・脚本の2011年映画「マーガレット」は、ニューヨークに住むリサという女子高生を主人公にした心理ドラマ仕立ての映画です。
ケネス・ローナガン監督の映画を見たのは、この「マーガレット」が初めてながら、映画の上映時間2時間半(150分)の間、見ていて、自分勝手でひとりよがり、わがままな(いわゆるジコチューの)女子高生リサに、イライラしながら映画の最後まで付き合わせるローナガン監督の演出に感心しました。
映画のタイトル「マーガレット」は、高校の授業で詩の朗読の時「マーガレット、君が嘆くは、己のため」の一節が出てきますので、そこからの由来と推察しました。
主演女優のアンナ・パキン(1982~)が、熱演で自分の思うとおりにならないと涙を浮かべヒステリックに喚(わめ)き散らし相手を思いやる心などまるでなく、自意識過剰で、どうしようもなくイヤミなジコチュー女子高生をリアルに演じています。
とにかく、彼女の言動を見ているこちらのほうが、イライラしてしまうのは、ローナガン監督の術中に嵌まった証拠でしょう。
a0212807_3151666.jpg映画のストーリーは、女子高生のリサが、バス停をスタートし動いているバスの運転手にバス外から走りながら大きな声で呼びかけ、それに気を取られた運転手は、赤に変わった信号に気づかず横断歩道の女性を轢き殺してしまいました。
目の前で血だらけになって死んだ女性を見たリサは、警察の質問に運転手を庇(かば)うため、とっさに「信号は青だった」とウソの証言をしました。
しかし、彼女は、自分の吐(つ)いたウソの呵責に悩み、自分にも死亡事故の原因があるのにもかかわらず、バス運転手をa0212807_3153957.jpg有罪にしたいという思いに囚われました。
彼女に翻弄される共演者たちも好演しています。
ジャン・レノ(リサの母親に好意を抱く実業家役)、マット・デイモン(リサの教師役)が、彼らでなくてもいいような端役で出演していますが、端役であっても、彼らの存在感は、さすがです。
by blues_rock | 2013-05-29 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)