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心の時空

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クリクリのいた夏  シネマの世界<第161話>

a0212807_0575376.jpgジャン・ベッケル監督の1999年作品で人生の意味を知る‘大人’にお薦めしたい秀作映画です。
ベッケル監督については、「画家と庭師とカンパーニュ」(2007)で既に書きましたのでそちらのほうをご覧いただけると光栄です。
ベッケル監督は、「クリクリのいた夏」の後に「画家と庭師とカンパーニュ」を撮っているので、もしかしたらクリクリの子供が、画家(キャンバス)で「画家と庭師とカンパーニュ」の母親の残した家というのは、晩年クリクリが、暮らした家だったかもしれないなど他愛ないことを想像していました。
「クリクリのいた夏」(Les enfants du marais 沼の子供たち)は、1930年代初めの自然豊かな南フランスの片田舎にある沼の畔(あぜ)で暮らしていた家族の物語です。
年老いたクリクリが、沼を見渡せる丘の上で一人暮らしながら、今はもう沼も埋め立てられ、沼地跡は、住宅街となり、近代的なショッビングセンターや駐車場となった場所を眺めながら、子供のころ沼で遊び、沼や森で採れる(捕れる)ものを売って貧しいな
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がらも自由に楽しく暮らしていたころの懐い出を語るナレーションで映画のストーリーは、展開していきます。
沼の畔(あぜ)で、クリクリの家族とその友だちは、助け合って仲良く暮らしていました。
a0212807_134465.jpg彼らは、豊かな自然の中でスズランの花や食用カエル、エスカルゴを捕って街で売り、自給自足の満ち足りた生活を送っていました。
映画の中で「自由とは好きに使える時間を持つことだ。何をするか、何をしないか、それは、自分が決めること。」と木陰でワインを飲み、食事しながら詩の朗読をするシーンに、私は思わず「そうだ!」と頷きました。
この映画「クリクリのいた夏」は、いま人生の白秋、玄冬にある‘大人’にぜひ見ていただきたい作品です。
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出演者たちも1人、2人を除き、私の知らないフランスの俳優たちですが、それぞれ個性と持ち味をもったすばらしい演技者たちでした。
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子供のころ田舎で育った方なら、心に懐かしい“郷愁”を感じるお薦めの秀作映画です。
by blues_rock | 2013-05-08 00:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)