名女優 京マチコ
彼女の演技力と美貌、個性、女優として品の良いセクシーさは、どの作品も主演女優として巨匠たちの期待に応えてきました。
京マチコが、主演した1950年の黒澤明監督映画「羅生門」は、ヴェネツィア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞、1953年の溝口健二映画「雨月物語」は、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞、同じく1953年の衣笠貞之助監督「地獄門」は、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞と続き、京マチコは、「グランプリ女優」として世界的に有名になりました。
2013年、89才の今も健在で、現在まで数多くの映画に(演劇にも)出演、私が、子供ころの印象は、妖艶な美しさの漂う魅力的な女性でした。
私の女優京マチ子像は、洋装が良く似合うモダンでオシャレな現代女性のイメージで、子供のころの朧(おぼろ)な記憶ながら、彼女の主演映画「赤線地帯」(1956)、あるいは、その当時の風俗をテーマにした現代劇映画を見た記憶があり、派手なコスチュームにコケティッシュな立ちふるまいで、言い寄る男たちを手玉にとる女性の役でした。
そんなスクリーンの中の京マチコに、私も子供心ながら胸ときめかせていました。
京マチコは、銀幕のスターのまま生涯独身をとおし、彼女のファンは、今でも懐かしい映画をとおして、永遠の美女京マチコに胸躍らせています。