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心の時空

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アヴリルの恋  シネマの世界<第156話>

フランス映画(2007年日本公開)で、原題は「アヴリル(4月)」、中央フランス山中に外界を隔絶し中世の暮らしを続ける修道院と南フランスの海が、舞台です。
a0212807_643127.jpg主人公のアヴリル(ソフィー・カントン)は、見なし子で赤子のとき修道院に預けられ厳格な修道院長とやさしい修道女たちのもとで戒律に従い修道院の中だけで育てられました。
アヴリルは、外の世界を知らず、修道院の庭に咲く花の絵を描くのを毎日の楽しみにしていました。
アヴリルが、修道女見習いとして成長し二十歳になったとき、院長は、アヴリルに修道女になるための試練‥礼拝堂に籠もり厳しい2週間の禊(みそぎ)に耐えることを命じました。
礼拝堂に入るとき、アヴリルの世話をする修道女ベルナデッド(ミュウ・ミュウ)が、アヴリルに「あなたには、双子の兄がいます。彼が、預けられた修道院を教えるので2週間を利用して会って来なさい。修道女になったら、あなたは、外の世界を知らないままここで暮らすことになります。」とアヴリルを修道院から外の世界に送り出しました。
初めての体験に驚き躊躇(ためら)いながら、アヴリルは、新鮮な感動を覚えていました。
自転車で街に向かう途中、貧血で道に倒れていたところを画材配達の青年ピエール(ニコラ・デュヴォシェル)にa0212807_616437.jpg助けられます。
山中の修道院が、陰なら、南フランスは陽、修道院の暮らしが、抑圧なら、外の世界は解放、初めての自由な心にアヴリルの中で、禁欲と歓喜、純潔と奔放が、葛藤を始めました。
アヴリルに好意をもったピエールは、アヴリルの双子の兄ダヴッド(クレマン・シボニー)を一緒に探してあげました。
南フランスの海岸で初めて双子の兄ダヴッドと会ったアヴリルは、ダヴッドやピエールと一緒に過ごすうち次第に心が解き放たれて、ある日の朝早く、修道院の服を脱いで全裸になり、誰もいない海辺で波と戯れていました。
アヴリル役のソフィー・カントンの全裸は、‘マイヨールの彫刻’のように美しく、南フランスの陽光を浴びて、全裸
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のアヴリルが、海で波と戯れるシーンは、瑞々しく感動的な映像です。
ジェラール・ユスターシュ=マチュー監督(=脚本)は、「アヴリルの恋」が、初めての長編映画監督ながらシャレた演出と美しい映像でセザール賞を受賞しました。
by blues_rock | 2013-04-28 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)