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心の時空

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フライト  シネマの世界<第148話>

アメリカ屈指の名優デンゼル・ワシントン(1954~)と名匠ロバート・ゼメキス監督(1952~)のコラボレーション作品なので大いに期待して劇場公開中の映画「フライト」を見ました。(予告編はこちら
a0212807_255478.jpgデンゼル・ワシントンは、現在(いま)アメリカを代表する男優で、アカデミー賞は、言うに及ばずベルリン国際映画祭などでも‘主演男優賞’を受賞、演劇でも最も優秀な舞台俳優に贈られるトニー賞‘主演男優賞’を受賞しています。
デンゼル・ワシントンについては、すでにシネマの世界<第28話>「アンストッパブル」とシネマの世界<第52話>「ザ・ハリケーン&ボブ・ディラン ‘Hurricane’」で書きましたので、今夜は、ロバート・ゼメキス監督について述べたいと思います。
私が見たゼメキス監督作品は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Ⅰ.1985、Ⅱ.1989)、「ロジャー・ラビット」(1988)、「フォレスト・ガンプ」( 1994、アカデミー作品賞・監督賞受賞)、「コンタクト」(1997)、「キャスト・アウェイ」(2000)で、私にとって12年ぶりになるゼメキス監督の新作(実写)映画「フライト」(2012)でした。
ゼメキス監督は、映画を見られた方なら感じられたと思いますが、実写映像とCG映像(VFX)とを映像合成するテクニックにすぐれ、実際の登場人物とCGのキャラクターとの映像上での両者の絡みに不自然なところが、まったくなく、映画を見ていて違和感がありません。
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「ロジャー・ラビット」でのアニメ・ラビットと人間との愉快なパフォーマンスや「フォレスト・ガンプ」でのケネディ大統領とジョン・レノンの登場など「さすが!ゼメキス監督」と見ている者を唸らせ、常に自分の作品に最新のVFX映像テクニックを組み入れようとするゼメキス監督の心意気が、映画ファンには、堪らないのです。
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新作「フライト」でも最初の見どころが、VFX映像で、飛行機の離陸から不時着までの様子をリアルな映像で見せ、そのド迫力の臨場感に、映画を見ている者も一緒にパニックを起こしそうになるくらいスリル満点です。
旅客機は、悪天候による強風の中を離陸、すぐに視界をさえぎる雨雲の中で機体が乱高下しエンジンのトラブルa0212807_285044.jpgにより操縦不能になりました。
乗客たちの阿鼻叫喚の悲鳴の中で急降下する飛行機を機長は、冷静な判断で、機体を上下逆さにして背面飛行するという突飛な操縦で飛行を続けながら、旅客機を無事草原に不時着させて、乗客・乗務員全員死亡という墜落の大惨事を防ぎました。
高度9千メートルの上空から旅客機が、墜落していく模様を映すVFXスペクタクル映像を映画の第一の見どころa0212807_2211981.jpgとすれば、次の見どころが、旅客機の墜落を防ぎ、奇跡の不時着を成し遂げて、多数の乗客の命を救った機長のシリアスな人間ドラマにあります。
乗客の命を救った機長(デンゼル・ワシントン)は、本来ヒーローであるはずなのに、不時着のとき頭を強打、気を失って搬入された救急病院の血液検査でアルコール反応が出たことにより、航空機事故調査委員会は、機長を業務上過失の刑事事件として告発、機長個人と周辺の捜査を始めまた。
次第に追い詰められていく機長‥人としての弱さやずるさ、脆さ、一方では子供の乗客を庇(かば)い事故死した乗務員への敬意など彼の内面に迫る心理的な葛藤を演じるデンゼル・ワシントンの演技に新境地が見られ、ゼメキス監督とのすばらしいコラボレーション映画でした。
by blues_rock | 2013-04-07 02:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)