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アモーレス・ペロス(犬のような愛)  シネマの世界<第148話 前編>

アモーレス・ペロス(犬のような愛)  シネマの世界<第148話 前編>_a0212807_234225.jpg今ではメキシコを代表する名映画監督として世界的に有名になったアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(1963~)ですが、初監督した映画は、2000年発表の「アモーレス・ペロス(スペイン語訳:犬のような愛)」でした。
映画監督としてデヴューした初監督作品は、いきなりカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ、東京国際映画祭グランプリを受賞しました。
イニャリトゥ監督は、デヴュー映画「アモーレス・ペロス」で早くも映画監督としての稀有な才能を発揮しています。
「アモーレス・ペロス」の演出の冴えと構成(編集)は、初めて映画を撮った監督の作品とは思えないくらい実にシャープで新鮮です。
手持ちカメラで撮影したダイナミックで斬新な映像も当時まだ無名だったメキシコの撮影監督ロドリゴ・プリエト(1965~)が、撮影したものです。
映画は、メキシコシティを舞台に、3組の家族と男・女のドラマが、それぞれ別の場所で同時進行していくシーンを見せながら、交差するはずのなかった3組の男・女が、同じ時間に同じ場所でお互いを知らないまま出会うまでを描きます。
お互いをまったく知らない彼らが、出会ったことを知るのは、映画を見ている人たちです。
1組目は、自堕落で破滅的な人生を送る兄の妻を愛してしまった青年オクタビオが、主人公で、彼女と駆け落ちアモーレス・ペロス(犬のような愛)  シネマの世界<第148話 前編>_a0212807_238464.jpgする資金稼ぎのため愛犬を闘犬試合に出し賞金稼ぎをしています。
彼の愛犬が、あまりに強いので、妬んだ相手は、愛犬を銃で撃ちました。
彼は、怒りのあまりナイフで相手を刺し瀕死の愛犬を車に乗せて逃げました。
オクタビオを演じたのが、映画初出演のガエル・ガルシア・ベルナル(1978~)で義姉を直情的に愛する弟を熱演しています。
余談ながら、ガエル・ガルシア・ベルナルは、2004年映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」では、医学生のチェ・ゲバラを好演していました。(後編に続く)
by blues_rock | 2013-04-03 00:32 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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