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心の時空

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愛と宿命の泉  シネマの世界<第145話 前編>

a0212807_12494283.jpg1920年代のフランス、プロヴァンス地方の貧しい農村を舞台に‘泉’の水をめぐる二世代にわたる隣人同士の確執とそれに絡む家族間の愛憎劇が、「フロレット家のジャン(第Ⅰ部)」と「泉のマノン(第Ⅱ部)」の二部構成(第Ⅰ部2時間2分、第Ⅱ部1時間49分、全編3時間51分の長編ドラマ)による1988年公開のフランス映画です。
日本公開の映画タイトルは、二本とも「愛と宿命の泉」で、サブタイトルとして「第Ⅰ部、フロレット家のジャン」と「第Ⅱ部、泉のマノン」になっています。
監督のクロード・ベリ(1934~2009)は、ヌーヴェルヴァーグ映像作家の一人、19才のとき俳優としてデヴュー、その後自分でも監督を始め、映画製作者として「テス」(1979)・「愛人/ラマン」(1992)・「王妃マルゴ」(1994)などの秀作映画を残していますが、代表作は、「愛と宿命の泉」と思います。  (下写真:名優イブ・モンタンの遺作、第Ⅰ部・第Ⅱ部とも出演)
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全編(第Ⅰ部、第Ⅱ部)を通して出演したのは、老農夫セザール役のイヴ・モンタン(1921~1991)とその甥で農夫ウゴラン役のダニエル・オートゥイユ(1950~)だけです。
第Ⅰ部「フロレット家のジャン」では、フロレット家唯一の後継者でせむしのジャン役ジェラール・ドパルデュー
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(1948~)と彼の家族が、都会の暮らしを捨てプロヴァンスの農村に帰ってくるところから映画は、始まります。
ジャン一家は、廃屋同然の家を修理しながら、農業で暮らすための準備を始めました。
ジャンは、緻密な計画でウサギの養育と農作物の栽培に取り組みましたが、農業用水の確保に苦しみます。
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フロレット家の隣人であるセザールと甥ウゴランは、フロレット家の敷地内に地下水の湧く泉を知っていましたので、フロレット家の農地をカーネーション栽培用の畑として手に入れるため卑劣な策略を立てました。
ジャンの家族が、到着する前に、泉をセメントで塞ぎ、その上を土で覆って分からなくしてしまいました。
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ジャン一家は、炎天下ロバを曳いて毎日遠くの水場まで行き、一日何往復も農業用水を汲みに行き、苦労して畑まで運びました。
ジャンは、持ち前の明晰な頭脳で地域一帯の地下水脈を調査したところ自分の敷地内に水源(水の湧く泉)が
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あることを発見、その水源の掘削作業中、仕掛けた火薬の爆発による落石事故で亡くなりました。
セザールと甥ウゴランは、悲嘆にクレタ残された家族(妻エーメと娘マロン)を騙し、法外な安い値段でフロレット家の泉のある農地を買取りました。(後編に続く
by blues_rock | 2013-03-30 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)