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心の時空

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国宝 大井戸茶碗 喜左衛門(きざえもん)

茶の湯の道具である茶碗の歴史の中で一番の大名物が、下の写真「大井戸茶碗 銘 喜左衛門(きざえもん)」で、「喜左衛門」もまた16世紀のころ、李氏朝鮮時代の朝鮮半島で焼成された日用雑器の高麗茶碗でした。
朝鮮陶工たちに焼成された高麗茶碗は、ロクロ目や枇杷色釉、大きな口縁から竹の節高台にかけての形状と梅華皮(かいらぎ)状に縮れた釉薬の風情に、侘び・寂びの趣きを感じた日本「茶の湯、侘び茶」の茶人たちが、魅入られ茶碗として見立ててきました
国宝 大井戸茶碗 喜左衛門(きざえもん)_a0212807_1523954.jpg
「大井戸茶碗 喜左衛門」は、国宝に指定され京都大徳寺孤蓬(こほう)庵の所蔵です。
茶人たちが、高麗茶碗に求めた見所のポイントは、大らかな作振りの素朴な姿と枇杷色釉の色調とが相まった静寂さの中に、削り取られた竹の節高台まわりと梅華皮(かいらぎ)釉との激しい景色の美しさにありました。
「大井戸茶碗 喜左衛門」は、そのすべてを備えた天下一の名碗と称されています。
私は、東京の五島美術館で開催された展覧会で見ましたが、風格ある見事な大井戸茶碗でした。
by blues_rock | 2013-03-29 01:50 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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