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心の時空

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自転車泥棒  シネマの世界<第143話>

a0212807_1136542.jpgイタリアのヴィットリオ・デ・シーカ監督(1901~1974)の1948年作品「自転車泥棒」は、イタリア映画‘ネオレアリズモ’の代表作であり名作映画です。
1948年のアカデミー外国語映画賞を受賞しています。
デ・シーカ監督の映画では、イタリアの名女優ソフィア・ローレンと名優マルチェロ・マストロヤンニ主演の1970年映画「ひまわり」もヘンリー・マンシーニ作曲の哀感溢れるサウンドトラックと併せ有名ですが、代表作と言えば「自転車泥棒」でしょう。
a0212807_11364578.jpgデ・シーカ監督は、主演の親子二人ともオーディションで選ばれた素人を配役しました。
当時の映画製作は、スタジオにセットを組んで撮影していましたが、「自転車泥棒」では、セットではなく全編ロケで撮影されました。
映画は、戦後の疲弊したイタリアの社会の貧困と失業中の父親が、仕事に必要な自転車をもっていることでやっと職を得たところから始まります。
a0212807_11373968.jpgその父親の自転車が、仕事を始めたばかりで盗まれました。
悲嘆する父親と息子(少年)は、二人で必死に自転車を探しまわります。
映画の終わり、失業することを恐れた父親は、思いあまって他人の自転車を盗み、追いかけてきた人たちに息子の目の前で捕まり、その一部始終を見ていた息子は、ショックで「パパ!パパ!」と大声で叫びました。
警察に引き渡そうとする人たちを自転車の持ち主は「自転車が戻ればそれでいい。放してやれ。」と諭し、項垂
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(うなだ)れている父親を許してやりました。    (デ・シーカ監督1970年の映画「ひまわり」)
映画の最後、夕暮れの街はずれを親子二人が手をつなぎ、トボトボと歩き去っていくシーンは、イタリア映画‘ネオレアリズモ’の名場面です。
by blues_rock | 2013-03-22 00:34 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)