ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

奇跡の人  シネマの世界<第142話>

映画「奇跡の人」(1962年作品)を40数年ぶりに見ました。
ヘレン・ケラー役のパティ・デューク(1946~当時16才)とサリバン先生役のアン・バンクロフト(1931~2005)が、実にすばらしい迫力ある演技をしています。
この映画を初めて見た時にも、大いに感動しましたが、40数年ぶりに見る「奇跡の人」では、改めてパティ・デュークの天才的な演技力と名女優アン・バンクロフト(私には1967年アメリカン・ニューシネマ「卒業」のミセス・ロビンソン役が印象的)の熱演に、すばらしい「二人の舞台劇」を見ているようでした。
a0212807_4412145.jpg
それもそのはず1959年から二人は、舞台でパティ・デューク=ヘレン・ケラー、アン・バンクロフト=サリバン先生で「奇跡の人」を演じていました。
この二人の舞台が評判となり、名匠アーサー・ペン監督(1622~2010、1967年「俺たちに明日はない」、1976年「ミズーリ・ブレイク」が印象に残る作品)は、1962年二人そのままの配役で「奇跡の人」を映画にしました。
映画「奇跡の人」は、幼児の時に患った高熱病の後遺症で‘見えない・聴こえない・話せない’の三重障害を抱えたヘレン・ケラー(1880~1968)の物語のように日本では考えられていますが、実は違います。
a0212807_4574336.jpg「奇跡の人」の原題は、「The Miracle Worker」というタイトルで「奇跡を起こした人」のこと、つまりヘレン・ケラーを育てた教師アン・サリバン(1866~1936)を指しています。
アン・サリバン自身、視力障害者として過酷な過去をもち、同情や憐れみは、三重苦障害者として甘やかされワガママに育てられたヘレンの自立には害悪であることを知っているので、ヘレンのしつけと教育に容赦ありませんでした。
この映画の見どころは、アンとヘレンの“魂の格闘”にあります。
映画「奇跡の人」でアン・バンクロフトがアカデミー主演女優賞、パティ・デュークがアカデミー助演女優賞を同時に受賞しました。
二人の演技を見るためだけでも見る価値のある映画です。
by blues_rock | 2013-03-17 04:40 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)