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心の時空

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アルゴ  シネマの世界<第141話>

ベン・アフレック(1972~)が、監督・製作(ジョージ・クルーニー・グラント・ヘスロヴと共同製作)さらに主演した新作「アルゴ(Argo)」(2012年)を中州大洋劇場で見て来ました。
映画公開前に今年のアカデミー作品賞を受賞したことが、ニュースや新聞で報道されていましたので、水曜日午後の映画館にしては、多くの観客で賑わっていました。
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ベン・アフレックが、出演した映画を最初に見たのは1998年公開の「アルマゲドン」でした。
その前年の1997年、彼が25才のときマット・デイモン(1970~)との共同で脚本を書いた「グッド・ウィル・ハンティング、旅立ち」(ガス・ヴァン・サント監督、マット・デイモン主演)は、アカデミー賞脚本賞を受賞しました。
ベン・アフレックは、すでにこの頃から自らの映画観にこだわり、俳優として映画に出演するだけではなく、自ら
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脚本を書いて監督(撮影現場で指揮)し同時に製作も行なう映画トータルの仕事に情熱を傾けていました。
それが、2010年に公開された監督2作目の映画「ザ・タウン」で、彼は、主演・脚本・監督を務めています。
ザ・タウン」は、クライム・アクション映画で、話の筋(脚本)といい、演出やカット、シャープな映像とベン・アフレックはもとより、共演したジェレミー・レナー(1971~)ほかキャスティング(配役)も良くキレのある映画でした。
a0212807_133168.jpgアフレック監督の映画監督キャリアは、新作「アルゴ」に生かされ、「ザ・タウン」に比べ心理劇を思わせる地味な作品ながらリアリティに溢れています。
映画の舞台は、イランであり、登場するのが、イスラム原理主義過激派で、それに対するのが、アメリカ政府(とCIA)とくれば、派手な銃撃戦や戦闘シーンの多い映画を想像しますが、そんなシーンは、まったくありません。
映画は、1979年に実際イランで発生したイスラム原理主義過激派による「イランアメリカ大使館人質事件」の実話を原作にして製作されています。
a0212807_1341693.jpgベン・アフレック演じる主役のCIA工作員トニー・メンデスもアゴヒゲいっぱいのムサクルシイ青年ですし、イランのアメリカ大使館職員もごく普通のいで立ちです。
映画のストーリーは、イスラム革命防衛軍に占拠されたアメリカ大使館の中で人質となっている大使館員52名を救出することをタテ軸に、当時のアメリカ政府とイラン政府の駆け引きと外交の心理戦‥イスラム革命政府イランが、要求するのは、52名の人質とアメリカに亡命している元イラン国王パーレビを交換することでした。
イランは、要求を売れ入れなければ、大使館内にいる52名の人質を殺すとアメリカを脅迫しました。
a0212807_147562.jpgだがその時すでに6名の大使館員が、大使館から脱出しカナダ大使私邸に逃げ込み匿われていました。
CIA工作員のトニー・メンデス(右、ベン・アフレック)は、大使館を占拠しているイスラム革命防衛軍が、6名の逃亡に気づき、彼ら6名を発見し殺害する前に国外へ出国させる極秘作戦を考えました。
非常に危険なリスクを伴う突拍子もない作戦でしたが、アメリカカーター大統領は、トニー・メンデスに実行を命じました。 (下スチール写真:逃亡したアメリカ大使館員6名をカナダのニセ映画ロケ班に仕立てあげるシーン)
a0212807_1553710.jpgこれから以降は、現在公開中なのでネタバレになりますから、緊張感のあるスリル満点の映画が好きな方は、映画館でご覧ください。
アカデミー作品賞の価値のある完成度の高い映画なので、日ごろ映画をあまり見ないと言う方にもお薦めいたします。
ロドリゴ・プリエト撮影監督の臨場感溢れるドキュメンタリーのようなリアルな映像は、アフレック監督の演出を上手くサポートし、この映画のポイントである事件現場の緊張感が、途切れることはありませんでした。
by blues_rock | 2013-03-15 00:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)