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心の時空

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中国4千年の中華思想‐第11夜(ウイグル民族の独立運動)

a0212807_0431749.gif第10夜(こちら)の冒頭、新疆ウイグル自治区でのウイグル民族独立運動に触れ、今の日本のままでは、近未来に同様なことが起きるかもしれないと中華人民共和国日本省の「日本民族の独立運動」を想定して書き置きしたいと述べました。
前置きが長く2夜も続き、読んでいただいた方は、少しウンザリされていたかも知れませんが、今夜の「ウイグル民族の独立運動」で「中国4千年の中華思想」を終わりたいと思います。
3月9日土曜日の日本経済新聞朝刊の国際面(14面)に「全人代2013 レポート」として北京発の記事は、新疆ウイグル自治区における先住民族ウイグル人と新疆(新しい領地)に移住してきた中国人(漢民族)との民族衝突により、コルラ市でウイグル人による漢人殺害事件発生の背景を書いたものでした。
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コルラ市は、ウイグル自治区から産出する石油と天然ガスを独占支配する中国共産党系石油資本企業の城下町で、その企業で働けるのは漢民族の中国人だけ、彼らは、高級住宅街に住み、高級車を乗り回し、一方ウイグル自治区でのウイグル人は貧しく、貧富の格差は、拡大するばかりです。
a0212807_0495160.jpgウイグル自治区は、タリム盆地にあり昔から西域と呼ばれ、盆地にはタクラマカン砂漠が広がり、3千年前から天山山脈をはさみヨーロッパとアジアを結ぶ天山北路と天山南路の交易の道‘シルクロード’の要所でした。
ウイグル自治区は、1933年ソ連邦「東トルキスタン」という独立国家でしたが、1949年中国共産党人民解放軍に侵略占拠され1955年「新疆ウイグル自治区」として中国に編入されました。
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ウイグル民族は、自分たちの国家を‘東トルキスタン’と呼んでいたくらいですから、イスラムのトルコ系遊牧民族でした。
ウイグル自治区の北東に内モンゴル自治区、南にはチベット自治区があり、中国共産党にとって中国4千年のa0212807_0531978.gif中華思想の覇権をユーラシア大陸全域に広げるためとタリム盆地の地下資源(石油・天然ガス)を独占するための重要な拠点となりました。
ウイグル自治区の面積は、中国の省・自治区の中で最大(日本の4.5倍)で、中国領土の6分の1を占め、人口2千万人の45%がウイグル民族(右図の赤・オレンジ・黄色の地域で漢民族に追われて暮らす)、40%が移住してきた漢民族(図の青・薄紫色の石油・天然ガスが産出する地域に住む)です。
a0212807_183083.jpg1989年のソ連の崩壊以降、ソ連という重石が取れた中国共産党政府は、1990年以降国策の油田開発・農地開発のために大量の漢民族(と中国人民軍兵士)を移住させ、20年で2百万人の漢民族を‘新疆ウイグル自治区’で増やしました。
そのため大勢のウイグル族が、先祖伝来の土地であったタリム盆地から追われ、農地も地下資源もすべて漢民族(中国共産党)に収奪されたとの思いが、ウイグル族の独立運動に拍車をかけています。
a0212807_19489.jpgウイグル自治区(タリム盆地)の石油埋蔵量は中国全体の28%、天然ガスが33%を占め、石油・ガスの利権は、中国共産党と共産党系企業で働く漢民族の人たちが独占し、ウイグルからパイプラインで遠く上海まで送られた石油・ガスの恩恵は、上海で暮らす漢民族の人たちが受けるのです。
1964年から1996年にかけて中国共産党政府は、ウイグル人の暮らすウイグル地区ロプノール(塩湖や楼蘭の遺跡で有名)の地表・空中・地下で46回の核実験(広島原爆1,250発に当たる核エネルギー実験)を行ない、ウイグル住民に深刻な被ばく被害を与えました。
中国共産党政府は、ウイグルのロプノールやこの地域における放射能汚染および被ばく後遺症の存在を認めず、海外の医療団が、治療で立ち入ることも禁止しており、すべて隠蔽されています。(終)
by blues_rock | 2013-03-13 00:30 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)