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心の時空

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禁じられた遊び  シネマの世界<第133話>

フランスの偉大な映画監督ルネ・クレマン(1913~1996、フランス)の名作「禁じられた遊び」を私が最初に見たのはいつの頃だったか、ずっと遠い昔‥それから何度この映画を見たか、憶えておりません。
これまで何度も見ているので、ストーリー、映像(シーン)、音楽(サウンドトラック)どれも憶えている映画なのですが、それでも時々無性に見たくなります。
映画に限らず、絵画・彫刻・写真・小説・詩・陶芸・工芸など総称して芸術と呼ばれる分野の傑作(名作)には、何十年何百年経っても決して色あせない普遍的な美しさ(心をドキドキさせる感動)があります。
a0212807_2153033.jpg映画の旧作は、自室を‘お一人様映画館’仕様(外付けスピーカーの音量を上げ真っ暗闇にするだけのこと)にしてDVDで見ます。
「禁じられた遊び」は、ルネ・クレマン監督(脚本)の1951年作品でアカデミー賞外国映画賞、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞しています。
ルネ・クレマン監督は、1946年に始まったフランス政府主催のカンヌ国際映画祭で第1回グランプリ(パルムドール賞)を受賞者しています。
映画「禁じられた遊び」といえば、ナルシソ・イエペス(1927~1997)の奏でるギターの哀感あふれるメロディをすぐに懐い出すくらいサウンドトラックの「愛のロマンス」は、美しい名曲でした。
ルネ・クレマン監督は、24才のナルシソ・イエペスとパリのカフェで偶然知り合いました。
クレマン監督は、その時すでに「禁じられた遊び」の撮影を終え音楽(サウンドトラック)を入れるだけでした。
撮影に製作費を投入しすぎたクレマン監督は、音楽にかける予算が不足し当初予定していたオーケストラからキャンセルされ、仕方なく無名の新人ギタリストのナルシソ・イエペスに音楽(サウンドトラック)を依頼しました。
a0212807_2322088.jpgこうしてギターによるこの映画びったりの美しいサウンドトラック(名曲「愛のロマンス」)が、誕生したのですから人生は面白いものです。
映画のストーリー:5才の戦災孤児少女ポレット(5才のブリジット・フォッセーが天才少女ぶりを発揮)は、迷い込んだ農家に保護され、少年11才のミッシェルと仲良くなります。
二人は、ポレットの死んだ子犬の墓を作るうちに、次第に墓を作る遊びが、エスカレートしていき教会の墓地から15本の十字架を盗んだミッシェルとポレットは、水車小屋に自分たちの墓地を作りました。
5才の少女ポレットを演じた当時5才のブリジット・フォッセーが、けな気で可愛らしく、映画最後のシーンで、孤児院に行くため一人ぼっちになったポレットが、混雑する駅の中で「ミシェル!ミッシェル!」と叫ぶシーンは、何度a0212807_085566.jpg見ても切なくなります。
この映画の後ブリジット・フォッセー(1947~)は、学校に入学するため映画出演を止め、20才になって女優として映画に復帰しました。
私の見たブリジット・フォッセーの映画は、「さらば友よ」(1968)、「バルスーズ」(1974)、「恋愛日記」(1977)、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989)です。
ニュー・シネマ・パラダイス」は、ディレクターズ・カット完全版が必見、完全版には劇場上映版に50分を追加し、ブリジット・フォッセーが重要な役割で出演しています。
この追加されたラスト50分が、実にすばらしく人生の哀歓に感動し胸が詰まります。
by blues_rock | 2013-02-22 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)