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心の時空

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エル・グレコ : 2枚の「受胎告知」

エル・グレコ(1541~1614)の油彩画「受胎告知」2枚を紹介いたします。
     ◇ プラド美術館(マドリッド)の受胎告知
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エル・グレコは、ギリシャのクレタ島出身で、スペインのトレドに移住し、トレドや周辺の教会・修道院のために数多くの祭壇画を制作しました。
エル・グレコの本名(ギリシャ名)は、ドメニコス・テオトコプーロスですが、イタリアに行き、ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマで絵画を学び、イタリアではギリシャ人を意味する‘グレコ’と呼ばれました。
   ◇ 大原美術館(倉敷)の受胎告知
a0212807_1739488.gifグレコは、30代半ばスペイン国王フィリペ2世に招かれトレドに移り、画家(祭壇画職人)となり親しまれ「エル・グレコ」(ザ・ギリシャ人)と呼ばれるようになりました。
クレタでビザンティン美術を学び、イタリアでルネサンスの洗礼を受けたエル・グレコの絵画には、キリスト教(聖書)を主題としながらも、キリストやマリア、二人を囲む人物表現に個性があり、色彩も生き生きとしています。
岡山県倉敷市の大原美術館にエル・グレコの「受胎告知」が所蔵されているのは、今では奇跡的なことと言われています。
大原孫三郎(1880~1943、岡山県倉敷市出身、実業家)は、大原美術館を設立するため洋画家の児島虎次郎(1881~1929、岡山県高梁市出身)にヨーロッパ絵画の収集を依頼していました。
児島虎次郎は、第一次世界大戦後のヨーロッパ経済不況により売りに出ていたエル・グレコの油彩画「受胎告知」をパリで見つけ高額でしたが、この絵の購入を大原孫三郎に強く奨めました。
虎次郎を信頼していた孫三郎は、迷わずエル・グレコの「受胎告知」を購入しました。
私は、トレドに1975年の春、一度だけ訪ねました。
薄っすらと記憶しているのは、バスを降りて川に架かった大きな橋を渡り、旧市街の石畳を登りながら大きな
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カテドラル(大聖堂)に行ったこと、確か旧い街には、金の象嵌細工(彫金)の店が何軒もあったこと、エル・グレコの大きな油彩画(祭壇画)にいたく感動したこと‥くらいです。
1986年、トレド大聖堂など旧市街全域が、「古都トレド」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
by blues_rock | 2013-02-08 01:32 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(1)
Commented by desire_san at 2013-03-05 10:26
こんにちは。
私もエル・グレコ展に行ってきましたので、2枚の「受胎告知」のお話を興味を持って読ませていただきました。
エル・グレコの画風の変貌は興味深いですね。
今回のエル・グレコ展で、同じテーマの事態の違うものが展示されていて、おもしろかったです。

エル・グレコの美術の魅力がどこにあるかについて私なりにまとめてみました。
よろしかったら、ぜひ一読してみてください。
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