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心の時空

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テトロ、過去を殺した男  シネマの世界<第125話>

a0212807_035378.jpg巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の2009年作品(監督・脚本・製作)「テトロ、過去を殺した男(原題:Tetro)」は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを舞台にした‘家族の愛と確執’を描くミステリアスな人間叙事詩です。
過去を殺した男アンジー(ヴィンセント・ギャロ)は、アメリカの家族と断絶しブエノスアイレスに逃れ、名前もテトロと変え愛人と同棲しひっそりと暮らしていました。
ある日アメリカに住んでいるはずの年の離れた弟ベニー(アルデン・エーレンライク)が、突然テトロを訪ねて来ました。
兄アンジーをずっと慕っていた弟ベニーは、18才になり客船のウェイターに職を得て子供のころ兄が自分に宛てた手紙(いつか必ず迎えに行く、愛している、と書かれた手紙)の住所を頼りにブエノスアイレスの兄を訪ねてきました。
ブエノスアイレスの裏町に愛人と暮らす兄アンジーは、名前もテトロと変え弟の訪問にも素っ気なく、愛人に弟を紹介しようともしませんでした。
a0212807_0355425.jpgベニーは、裏町に暮らす兄の知人たちにも弟の自分を‘友人’として紹介する兄の態度に納得できず不満でした。
名前をテトロに変え実の弟を友人と紹介する兄アンジーに何があったのか‥弟ベニーは、兄に不審をもちアパートの棚にあった兄の荷物から不思議な文字で書かれた旧い原稿を発見しました。
a0212807_049437.jpg旧い原稿は、兄が書いたもので、誰にも解読できないよう“鏡文字(逆さ文字)”で暗号のように書かれており、封印した過去の原稿を弟が勝手に見たことに激怒しました。
映画は、テトロが自分の家族を頑(かたく)なに拒否する心の闇と世界的な作曲家の父との確執を少しずつ明らかにしていきます。
a0212807_155164.jpg主人公のテトロをヴィンセント・ギャロ(1962~、2010年主演映画「エッセンシャル・キリング」も名演)が好演し、弟ベニーを新鋭アルデン・エーレンライク(若い頃のレオナルド・デカプリオ似)が、体当たりで熱演しています。
映画は、ミステリアスな兄の過去と併せ兄弟の家族のシリアスな人間模様を少しずつコッポラ監督によるモノクロ映像美でドラマティックに描いていきます。
この後、ミステリアスな家族の過去が、謎解かれていきますので興味のある方は、ぜひ映画をご覧ください。
ブエノスアイレスの街には、モノクロの映像とタンゴが良く似合います。
by blues_rock | 2013-02-01 00:30 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)