ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

ロリータ  シネマの世界<第119話>

a0212807_10581655.jpg「ロリータ」という言葉は、今では‘ロリコン’と呼ばれる少女趣味男性の性的倒錯を表わす‘ロリータコンプレックスの語源’であることは、よく知られています。
「ロリータ」という言葉は、ロシアの作家(詩人・昆虫学者)ウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)が、1955年に発表した小説「ロリータ」に登場する少女の名前に由来しています。
「ロリータ」という題名で2本の映画が、製作されました。
1962年にスタンリー・キューブリック監督が、製作・監督した映画「ロリータ」、脚本は、「ロリータ」の原作者ナボコフ自身が担当しています。 
1997年にエイドリアン・ライン監督(1941~)が、「ロリータ」をリメイクしました。
キューブリック監督の「ロリータ」では、原作で12才の少女ロリータ役を当時15才のスー・リオン(1947~)が、演じています。
a0212807_10585572.jpg少女ロリータに心奪われ執着し異常な独占欲と愛欲で身を滅ぼしていく大学教授ハンバート役を往年の名優ジェームズ・メイソン(1909~1984)が演じました。
ハンバート教授の心を弄ぶロリータが、夢中になる老獪な劇作家役をピーター・セラーズが、怪しく演じています。
a0212807_1111250.jpgジェームズ・メイソンは、「私の人格崩壊はこの映画(ロリータ)から始まった。」と後年言っていたそうですが、分かるような気もします。
子供の面影を残しながらセクシーな姿態をもった小悪魔のような美少女ロリータ役にスー・リオンは、適役ですが、キューブリック監督の「ロリータ」には、ヌードもエロティックなシーンもありません。
ハンバード教授が、ロリータを偏愛し独占欲すべく、ロリータを連れ車で旅に出るシーンなどサイコサスペンスのようでもあり、ロリータが大人の女性であれば、何の変哲もない純愛ロードムービーになるでしょう。
a0212807_11482430.jpgライン監督の「ロリータ」で、ロリータを演じた当時14才のドミニク・スウェイン(1980~)は、少女の姿態ながら少し危ういセクシーな雰囲気をもっていますので‘ロリコン’趣味の方にお薦めですが‘過激なシーン’はありませんので余り期待しないでご覧ください。
ハンバート教授役をジェレミー・アイアンズ(1948~)が演じ、一目惚れした少女に振り回され自滅していく情けない中年男の哀れさは、彼のほうが似合います。
美に耽る詩人ハンバート(ナボコフ自身)にとって少女ロリータは、永遠の美の象徴でした。
ライン監督の「ロリータ」では、エンニオ・モリコーネ(イタリア、1928~)が、映画音楽を担当していますので、映画と併せ音楽も同時に楽しめます。
by blues_rock | 2013-01-03 00:53 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)