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心の時空

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a day in my life

他人事(ひとごと)ではない認知症 ‥ 認知症介護研修会に参加して(後編)

認知症のつらさは、本人も当然のことながら介護する家族にも及びます。
認知症介護のいつ終わるとも知れない苦労は、ストレスを蓄積させ将来に「希望がもてない」という気持ちにさせるからだろうと思います。
家族は、まず認知症患者の日常介護に疲れ、生活全般の介助に疲れ、やがて疾患が進行するに従い現れる周辺症状に悩まされるようになります。
認知症とは、何らかの原因で脳の機能が低下し、脳の正常な機能に支障をきたしていることを言います。
ヒトの正常な機能に支障がでてくると日常生活や社会生活が、スムーズに行かなくなります。
認知症の症状には、記憶障害、見当識障害、理解力・判断力の低下、実行機能の障害などがあり、認知症患者のその症状から具体的に現われるのが、不安・焦燥・幻覚・妄想・徘徊・抑うつ・興奮・暴力・不潔行為・不眠
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などです。                                  (写真:九州ロマンチック街道から転載)
1.認知症の“中核症状”で典型的なのが「記憶障害」です。
・昨日の晩ごはんに何を食べたか思い出せない
・最近の大事件やダレでも知っている大きなニュース(大地震やオリンピックなど)を思い出せない
・自分の親・兄弟の名前を思い出せない
2.次が「見当識障害」です。
・今、自分のいる場所が分からない
・今日は何日と繰り返したずねる
・家に帰れない、慣れた道に迷う(徘徊)
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3.「理解力・判断力の低下による障害」もあります。
・物事を理解し判断、処理できない(電化製品の取扱い)
・お金の管理ができない
・同時にいろいろなことができない(混乱)
4.最後が「実行機能障害」です。
・料理の味が変わった
・必要な買い物ができない、分からない
・臨機応変の対応ができない
・難なくできていたことができない
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当然、程度の差はありますが、“中核症状”は、すべての認知症に現われ、疾患の進行で悪化していきます。
5.普通ダレにでもある物忘れに似ているのが、「軽度認知障害」です。
普段の生活に支障なく、本人はおろか家族さえ気づいていませんが、ある日‥それまで簡単にできていたことができない、同じことを何度も尋ねる、ささいなことにカッとなり怒るなど‘周辺症状’に気づかれたら、できるだけ早く認知症専門病院で診察を受け疾患の進行を防止し、高齢者在宅介護サービス(介護認定されれば費用は1割負担)を利用することで本人も家族もそれまでの暮らしが続けられます。
認知症は、「脳の病気」で、大まかに脳の状態と脳機能の障害により「アルツハイマー症」・「レビー小体症」・「脳血管障害」などに区分され他にも「ビタミンB1欠乏症」・「感染症脳炎」による認知症発症もあります。
中でも一番多いのが、アルツハイマー症認知症で「立方体・時計が描けない」・「ボタンをかけられない」・「使い
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慣れた物を扱えない」・「右左が分からない」・「相手が分らない」など明確な認知症状が現われます。
妄想も大きくなり、「もの盗られ妄想」・「悪口を言われている妄想」など顕著な症状が見られるようになります。
長年一緒に暮らしてきた家族は、祖父母・両親に認知症状が現われていても老いによるものと考え最初気づかず、顕著になって初めて病院に行き認知症と診断されショックで戸惑い現実を否定し「しつかりして!何度言ったら分かるの!」とギスギスして家族関係は深刻の度を増して行きます。
認知症を知らない医師も大勢います。
主治医が、専門的な認知症の知識もないまま「抗認知症薬」を服用させ、その副作用で「イライラ」・「落ち着かない・無駄に動く」・「妄想」の症状が現われ悪化するケースもありますので、認知症が疑われたら、本人・家族の将来のためにも、できるだけ早く主治医に相談(過去の病歴が重要なキーとなる)し、認知症専門医にかかられることをお薦めいたします。
by blues_rock | 2012-12-22 00:17 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)