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終の信託  シネマの世界<第101話>

a0212807_236886.jpg名優役所広司の映画フォロワーを自認していますので新作主演映画「終の信託」を公開日初日に見に行きました。
1996年映画「シャル・ウィ・ダンス」の監督と主演者二人による16年ぶりの映画なので期待して見ましたが、役所広司と大沢たかおのリアリティある演技以外フレッシュなものはありませんでした。
「終の信託」のテーマは、「尊厳死(=安楽死)」で、近年尊厳死(=安楽死)のことを医療の世界では“リビングウィル”(=生前の意思)と言うのだそうです。
映画は、患者本人の‘生前の意思’を尊重した医師が、「尊厳死(=安楽死)」を選択したことへの法的な正当性(殺人か否か)について「倫理と論理」両面から切り込んでいきます。
上映時間は、2時間24分と長く、テーマもシリアスなだけに、どうしてもワンカットの長回しが多くなり‘セリフ’も饒舌(説明のような会話)なので、途中少し退屈してくるのは仕方ないでしょう。
映画のストーリーは、役所広司演じる重度喘息患者は、重い発作で意識を失ったら延命医療を施さないよう自分の主治医(草刈民代)に依頼します。
a0212807_12475845.jpgいつものことながら、映画の役に応じた役所広司の‘目の演技’は、すばらしく、今回の映画でも、女医の車の中でお互いの心情を告白し合うシーンの役所広司の‘目の演技’は必見です。
周防正行監督が、脚本・監督、主演を役所広司と草刈民代、共演者の浅野忠信(医師、女医の愛人)・大沢たかお(検事を熱演)といった名優が、脇をしっかり固めています。
草刈民代も元バレリーナから女優になろうと愛人役の浅野忠信を相手のラブシーンや殺人罪で告発した地検a0212807_1253214.jpg検事役の大沢たかお相手に懸命な演技をしていますが、上っ滑りな感じは拭えませんでした。
とくにこ亭主周防監督の演出(とくにラブシーン)に、愛妻草刈民代へのやさしさ(ヌードを撮る気遣い、手加減)が感じられたのはいただけませんでした。
園子温監督が、妻で女優の神楽坂恵に求めるようなAV女優まがいの演出を周防監督には期待しないものの男と女の性愛くらいはリアリティある演出をして欲しいと思います。
by blues_rock | 2012-11-01 02:35 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)