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心の時空

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伊万里・鍋島ギャラリー(伊万里)

伊万里市の松浦鉄道伊万里駅2階に「伊万里・鍋島ギャラリー」があります。
江戸時代、肥前国(佐賀県・長崎県)は、磁器の生産地として栄え発展しました。
中国では、明朝時代、景徳鎮を中心に窯業が栄え、陶磁器をアジア・ヨーロッパに大量に輸出していました。
1644年明朝が滅び、清朝になると中国陶磁器の海外輸出を禁止しました。
a0212807_082372.jpg当時、中国陶磁器貿易で利益をあげていたオランダ東インド会社(1602年設立、世界最初の株式会社)はあわてて、中国(景徳鎮窯)に代わる磁器の生産地として日本の肥前国に目を付けました。
日本との貿易独占権を得たオランダ東インド会社は、有田から伊万里川沿いの窯で焼成された磁器を伊万里の津(伊万里川河口)に集め、伊万里港からヨーロツパに向け輸出しました。
肥前磁器(有田焼)の輸出港として栄えた伊万里の津には、陶器貿易商の家が、軒を連ねていました。
当時ヨーロッパでは、伊万里港から船積みされた磁器類は、すべて“伊万里焼”と呼び高級ブランド品でした。
a0212807_084933.jpg王侯貴族を中心にヨーロッパの富裕層は、伊万里ブランドの磁器を自分の城や邸宅の室内を飾る美術品として競って購入、“伊万里焼”は、ヨーロッパ文化の中に溶け込んでいきました。
余談ながら、当時輸出のために磁器を梱包する紙として使用されたのが‘浮世絵’で、この梱包紙の浮世絵にヨーロッパの人々は、ビックリ仰天‥‘日本は、何んという国だ、芸術品(浮世絵)で茶碗や皿を包んでいるぞ’と驚きました。
‘浮世絵’は、当時のヨーロッパ画壇を席巻し、マネ・モネに代表される印象派、ゴッホ・ゴーギャンの後期印象派絵画を生み、ヨーロッパ美術のジャポニスム・アールヌーボー芸術・ウィーン象徴派絵画に大きな影響を与えました。(これについてはこちらこちらをご覧ください。)
伊万里市立「伊万里・鍋島ギャラリー」は、鍋島・古伊万里を290点所蔵しています。(上写真 : 初期鍋島)
by blues_rock | 2012-10-05 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)