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心の時空

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鍵泥棒のメソッド  シネマの世界<第90話>

日本にも映画センスのいい若手の映画監督がいます。
内田けんじ監督(1972~40才)もその一人で、彼の最新作「鍵泥棒のメソッド」を見て、これは海外でも受けるだろうなと思いました。
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映画文化に伝統があり、数多くの名作を見慣れ、映画に対する批評眼をもつ国‥たとえば「最強のふたり」を大ヒットさせたフランスの映画好きな人たちには、きっと受けるだろうと思います。
来年2013年のカンヌ国際映画祭に、ぜひ出品して欲しいと思います。
a0212807_23204750.jpg内田監督は、2002年に友人たちと自主製作した映画「ウィークエンド・ブルース」が、ぴあフィルムフェスティバルで入選、映像に粗さはあるものの、すでに脚本と構成に映画センスを感じます。
2005年の内田監督(脚本)作品「運命じゃない人」が、カンヌ国際映画祭批評家週間で脚本賞他3賞を受賞し一躍注目されました。
この映画の脚本も練りに練られており、映画の筋立てが、凝っていました。
a0212807_23292882.jpg当然のことながら、最新作の「鍵泥棒のメソッド」も内田けんじ脚本ならではのエスプリの効いたおもしろい映画です。
ストーリーは、予告編(こちら)をご覧ください。
「鍵泥棒のメソッド」の「メソッド」とは、演技法のマニュアルのこと、主演の堺雅人(1973~39才)と香川照之(1965~47才)二人の名優が、さすが!という役者ぶりを披露しています。
堺雅人を初めて知ったのは、NHKドラマ「篤姫」の徳川家定役で、病弱で人嫌い、脳に疾患をもち暗愚、それはa0212807_23302749.jpg暗殺(毒殺)を警戒しての家定の演技だったのではないか‥という家定像を‘顔の表情’で演じる彼の演技力に感心しました。
堺雅人は、喜怒哀楽の感情をすべて笑顔で表現できる俳優と言われています。
彼は、微笑んでいるような目の表情で‘喜び’‘怒り’‘哀しみ’‘やさしさ’‘切なさ’を表わすことができます。
彼の趣味は、苔の栽培と観賞とか、自然(神)は、細部(苔)に宿ることを知っているのでしょう。
香川照之もまた目の表情による演技がすばらしく、私の好きな俳優の一人です。
a0212807_23372169.jpg彼は、役者としてオッファーがあれば、つまらない作品の端役でも何でも引き受けているようで、すでに数多くの映画に出演者として香川照之の名前がクレジットされています。
香川照之の名優としての本領は、クセのある演技が要求される個性的な役で発揮され、2003年「故郷の香り(ヌアン)」、2006年「ゆれる」などで、彼のすばらしい演技を見ることができます。
映画の良し悪しは、脚本(シナリオ)・監督・役者(キャスト)の三つでほぼ決まり、あとは見た人の判断です。
by blues_rock | 2012-09-26 00:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)