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心の時空

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a day in my life

原子力発電所(Ⅲ) ‥もっと皆なで考えよう

このブログを書いていると平成24年8月29日日本経済新聞の朝刊に興味深い記事がありました。
サウジアラビアは、わが国最大の原油輸入国で、同国が供給する原油への依存度が高く、原油価格の交渉でもすでに‘足元’を見られています。
a0212807_224016.jpgサウジアラビアは、アメリカへの原油輸出価格を据え置いていますが、日本向けの原油価格は、1バーレル3ドル値上がりしました。
1ドル原油が上がると1年間に1千億円の原油コスト増になり、これも日本国民と企業で負担することになります。
原油に限らず、資源のない日本の資源調達におけるリスク管理をどうするのか、日本国内でTPP参加の是非をめぐって、烏合の衆のような口ゲンカをしている場合ではありません。
日本のタンカーが、ペルシャ湾で原油輸送中、アラブの武装ゲリラに襲撃される事件も多発しています。
(下写真のタンカー先端にある白いキズが、武装ゲリラの襲撃痕です。ロケット砲だったら大惨事でした。)
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核弾頭9,400発も保有するアメリカは、核開発の可能性があるという疑いだけでイラクを攻撃し、イランの核開発疑惑(イランは原子力発電所と主張)に目の色を変えて強硬に反対し、経済制裁を続けています。
a0212807_2263635.jpg世界の産油国が、アラビア半島に集中し、パレスチナとイスラエル(推定80発の核弾頭を保有)の紛争も絶えることはありません。
ロシアは13,000発の核弾頭を保有、フランス300発・中国240発・イギリス185発・パキスタン90発・インド80発・キタチョーセン10発の核弾頭を保有しています。
この世界の現実(人類の愚劣な現実)を直視するところから、私はすべての原子力問題を解決する糸口が見つかるように思えてなりません。(下写真:イランのミサイル発射実験)
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問題解決の答えは、‘現在’‘現場’‘現実’三つの現状を認識することにあり、これに金切り声をあげ喚(わめ)き散らすのではなく、当事国政府のお互い毅然とした強い意思による先送り(沙汰止み)も問題解決の糸口を見つける手段になるでしょう。
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なぜアメリカは、イラク・イランが、原子力発電所という平和利用目的と主張する核エネルギー開発施設の建設を絶対に許さないのか‥イランは、世界第2位の産油国(世界埋蔵量の10%)なのに、なぜ欧米を敵に回し経済制裁を受けても原子力発電所建設を強行しようとするのか、理由は、容易に推察できます。
a0212807_2484173.gifアメリカは、なぜ日本に54基もの原子力発電所建設と付随する核処理施設(と研究所)を認めたのか?
理由は簡単、日本がアメリカとの安全保障軍事条約を締結し、アメリカの‘核の傘’の下にあるからです。
国内54基の原発と付随核処理施設のコントロールには、高度の核処理技術力と管理能力がなければ維持できません。
日本のハイレベルの技術力と能力は、いま核弾頭を保有せずとも、将来万に一つ世界の“不幸な戦争”勃発(これも大地震同様国家リスク管理の一つ)をシュミレーションした場合、近隣諸国ならびに世界に対し、日本(JAPAN)は、いつでも核開発能力を担保していますと沈黙のメッセージしていることになります。
それゆえに前述のとおり、アメリカは、自国の‘核の傘’の下にない国の原発など核開発研究施設に軍事利用を疑い、万が一の危機に対して決して容赦しないのです。
イスラエルと敵対するアラブ諸国が、なぜイスラエルを攻撃できないかは、同国の戦略核兵器の保有でお分かりいただけたと思います。
イスラエルは、なぜパレスチナ始めアラブの周辺諸国に居丈高なのでしょうか?
それには、今から4000年前、紀元前2000年まで歴史を遡らなければなりませんので省略いたします。
今から65年前の1947年、ガンジーの指導のもとインドは‘イギリス植民地’から悲願の独立を果たしました。
イギリスから独立するとインド国内の宗教対立が激化、マハトマ(指導者)ガンジーは、祖国インドを一つにまとめようと苦悩している時、自分と同じヒンズー教の原理主義者に暗殺されインドは、ついに分裂しました。
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1948年ヒンズー教のインドとイスラム教のパキスタンは、現在も続く“カシミール”地域の領土問題を発端にして宗教戦争を始め、パキスタンはインドから分離独立しました。
a0212807_2555199.jpgさらに中国とインドとの間に、チベットの領有権(領土問題)を巡り戦争勃発、中国が1950年代に核保有国になると、インドも1974年核保有国となり、インドと対立するパキスタンも1998年核保有国(日本製の部品や設備を極秘調達)になりました。
中国=インド=パキスタン、三つ巴の戦略核保有国が、1948年以降何度もカシミール・チベットの領土問題で戦争をしながら、なぜ“全面戦争”にならなかったのでしょうか?‥それは最悪の“不幸な戦争”を回避する核抑止力によるものと私は推察しています。
こちらに続く)
by blues_rock | 2012-09-03 00:03 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)