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心の時空

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a day in my life

原子力発電所(Ⅱ) ‥もっと皆なで考えよう

人の暮らしに一番重要で無くてはならないのが、電気エネルギーで、現在「家庭に必要なエネルギーの半分」を電気に依存しています。
わが国に必要なエネルギーのうち自給できるのは、たったの4%(原子力を除く)です。
日本経済の中心産業である製造業は、機械の動力電気エネルギーが、確保できなければ稼働できません。
a0212807_1281128.gif国内で電力を製造工場に供給できなかったり電力コストが高いと企業は、自社工場を海外に移転します。
わが国の製造工場が、海外に移転すると、国内では“失業者”が増えます。
仕事がなく無収入の国民が増え、生活保護者もまた増えます。
国民所得の減少と経済の低迷は、国民総生産(GDP=国民の稼ぎ)の低下を加速させ、国の税収も減り、国民総貧困と社会治安の悪化は、凶悪犯罪を急増させ、社会不安を増大させるでしょう。
電力を供給する方法は、火力・原子力・水力・風力・太陽光・地熱・波力・バイオなどさまざまです。
しかし、そのどれにも「長所(メリット)と短所(デメリット・リスク)」があります。 (円グラフ:わが国電力別シェア)
◇火力‥原料を化石燃料に依存するので大量のCO2排出により、大気汚染と地球温暖化の原因となるが、放射能漏れのリスク管理は、ゼロです。(円グラフ:LNGガス・石炭・石油の合計61.7%、電気も化石燃料に依存)
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◇原子力‥化石燃料を使用しないので、CO2排出ゼロのクリーン・エネルギーながら、使用済み核燃料廃棄物の処理方法や放射能漏れへのリスクが大きくなります。(円グラフ:原発電力の29.2%をゼロ?可能かな?)
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◇水力‥CO2排出ゼロのクリーン・エネルギーで、同時に核燃料廃棄物の処理もなく、放射能漏れリスクもゼロで、安全な電力ではありますが、ダム建設による山村と自然環境の破壊は、山里を荒廃させ河川の生態系を悪化させます。(円グラフ:8.1%をどこまで増やせるか?ダム建設・林道敷設の公共事業で大型景気対策?)
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◇風力・太陽光・地熱・波力・バイオ‥水力と同じく化石燃料未使用のクリーン・エネルギーで、放射能漏れのリスクもなく安全な電力ではありますが、電力発生効率が悪く生産性に劣り、経済的に高コストとなります。
(円グラフ:新エネルギー1.7%を増やし原発の代替するも、どこまで電力供給可能か?)
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電力の供給を‘脱原発’にした場合、2025年までに150兆円くらい電気使用に対するコスト増(日本経済新聞記事)となり、これを国民と企業で負担することになります。
前述のとおり、企業に国籍はなく(多国籍は無国籍と同じ)、利益を生む国にさっさと移転して行きます。
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18年後2030年に原発ゼロと想定した場合、わが国の国民総生産(GDP=国民の稼ぎ)は現在に比べ▲45兆円減少すると推定され、国民所得の大幅なマイナスと国力の低下は、免れないでしょう。
a0212807_211241.gifスエーデンは、1980年の国民投票で世界に先駆けて原子力発電所の撤廃を宣言しましたが、1997年に‘脱原発を撤回’し、現在スエーデンでは、10基の原子力発電所が、稼働しています。
世界に目を向けると現在稼働している原子力発電所は427基、建設中が75基‥日本には54基の原子力発電所(大飯以外は停止したまま)があります。
わが国が、今まで原発に支出した莫大な税金を無駄にし、蓄積した原子力の膨大なデータ(研究実績・管理情報・事故調査など)と優れた技術力をみすみす放棄してしまうのは、余りにもったいなく無責任だと思います。
a0212807_2121292.gif今のように“原発”を継子(ままこ)扱いにしていると、優秀な原子力研究者や原発技術者は、海外の原子力機関へ転出・移住していくような気がします。
やがて来る日本の貧困と国力の弱体化を、どこの国が一番喜ぶのか‥もっと皆なで考えようではありませんか?
こちらに続く)
by blues_rock | 2012-09-02 00:15 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)