認知症の患者250万人
経済専門の新聞に増える介護記事の意味は、経済界・産業界が、いままで見向きもしなかった福祉分野=介護事業への関心の高さを表しています。
さらに未曾有の高齢者社会を迎えたわが国の喫緊の重要課題「だれが介護をするか?」が、高齢者自身の、高齢者を家族にもつ国民の、深刻な現実問題に追いついたからです。
だが待てよ、高齢者社会が、いきなり目の前に現れたわけではありません。
総理府が、5年に一度実施してきた国勢調査、あれほどのテマ・ヒマ・コスト(人手・時間・税金)をかけてローラ
私たち国民は、分かっていることを先送りして、無能な政治家たちを選挙で選び、役立たずの政府のままに今まで放置して来たのですから、政府・役人を責めたとて天にツバするようなものですが、顔に落ちてきたツバを拭いながら何とかするしかありません。
すでに日本国民は、1,000兆円借金を背負っていますが、増加する莫大な社会保障費(年金・医療・介護・生活保護など)の財源確保に残された時間はありません。
さて、前置きはこれくらいにして、先日の日経新聞記事にあった「認知症の患者数250万人」の数字は、ものすごく少ないように思います。
<「小規模多機能型介護」という介護サービスは、まだまだ社会に認知され、理解されていない。家族は外で1日中働き、帰ってほっとくつろぐ自宅に要介護の高齢者がいる負担感は、想像以上に大変であろうし、察するに余りある。家族が仕事を止め、付きっ切りで面倒をみることなど、簡単にはできない。要介護度が上がり、認知度が上がっても、親を施設には入れたくない、本人も入りたくない、施設は簡単に入れない、三ないが現実。「みのり荘」では、この1年、たくさんの介護相談を受けてきた。「小規模多機能型介護施設みのり荘」は、在宅サー
私たちの2施設は、認知症対応型の施設ではありませんが、それでも利用される高齢者4人に3人くらいの方に
介護現場の体感として認知症を患う高齢者の現実は、厚労省が都道府県からの数字をそのまま発表しても日本国の認知症患者の実態を正しく把握しているとは思えません。
介護現場にいると、認知症高齢者を抱える家族の介護ストレスが、どれほどのものか察するに余りあります。
いま介護家族の「介護ウツ」が、急増しています。
“不幸の連鎖”が、広がらないうちに早く介護の現実を改善するために先手を打っておく必要があります。
不幸の山が、どれだけ高くなれば“慢性先送り国民病”は、治るのでしょうか?
(付録)写真は九州ロマンチック街道からお借りしました。
過敏性腸症候群や神経性胃炎のような症状がよく出ます。
でも、自然の景観の中に出かけたら、嘘のように治るから不思議です。
写真の紹介、ありがとうございました。