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心の時空

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一歌百謡「たどり着いたらいつも雨降り」

今さら説明するまでもなく「たどり着いたらいつも雨降り」は、吉田拓郎作詞・作曲の名曲です。
一歌百謡「たどり着いたらいつも雨降り」_a0212807_2125763.jpg吉田拓郎が、モップス(1966~1974)のために書いた曲「たどり着いたらいつも雨降り」でしたが、私は1986年に子供ばんどがカヴァーしたハードロック・ヴァージョンの「たどり着いたらいつも雨降り」に感動しました。
うじきつよしのヴォーカルとギターもさることながら、子供ばんどのロック・ビートの疾走感が、耳に爽快でした。
モップスは、ヴォーカルの鈴木ヒロミツ(1946~2007没、享年60才)とギターの星勝(1948~、井上陽水の音楽的パートナー)を中心にした日本で初めてのガレージ・ロック(サイケデリック)を取り入れたバンドでした。
モップスが、デビューしたころアメリカの西海岸では、サンフランシスコを中心にヒッピー・ムーブメント華やかなりし頃でしたので、レコード会社はモップスの宣伝に、サイケデリックロックを強調しましたが、R&Bやロックンロールを得意とするバンドでした。
一歌百謡「たどり着いたらいつも雨降り」_a0212807_21294879.jpg1967年に日本のサイケデリックロックの名曲「ブラインド・バード」を発表しました。
歌詞にある‘めくら’という言葉が、放送禁止のクレームが付き、ベスト盤・CD盤アルバムには収録されていませんが、海賊盤で聴くことができまます。
海外では、日本のガレージ(サイケデリック)ロックとして評価が高く、ネットオークションでは発売蒔のアナログ盤に高いプレミアム価格が付いているようです。
この愚かしい“言葉狩り”ともいえる放送禁止用語の犠牲者は、ジャックスも同じで1968年リリースの名曲「かからっぽの世界」の歌詞にある‘おし’にクレームが付きました。   (右上写真 : 子供ばんどのうじきつよし)
言葉を暴力の道具として使い、特定の個人を誹謗中傷し差別するような卑劣な行為ならば、当然取り締まるべきですが、詩の表現のために用いる言葉を、放送禁止にするなど感性(頭のセンス)を疑います。
一歌百謡「たどり着いたらいつも雨降り」_a0212807_21454983.jpgモップスは、レコード会社からセールスのためにモンキーズ(アメリカのつまらないポップスグループ)をカヴァーさせようとしましたが、断固「ノー!と」拒否し解雇され、1970年にアニマルズの「朝日のあたる家」をカヴァーしました。
プログレッシブ(サイケデリック)ロックの雄ピンク・フロイド(左写真、結成1965年)のレコード・デビューが、1967年であることを考えるとモップスは、日本ロックの前衛として、もっと日本のロックファンに評価されて良いと思います。
by blues_rock | 2012-06-20 00:19 | 音楽(Blues/Rock) | Comments(0)
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