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心の時空

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a day in my life

県はいらない

この地域に住まう高齢者の方々が、人生の最期まで、できるだけ長く自宅で生活できるよう地域に密着し高齢者とその家族への介護サービスを提供する施設で働いています。
施設にみえる高齢者の全員どなたにも若い時があり、かって紅顔の少年であり、黒髪なびかせる見目麗しい乙女でした。
歳月は、いつしか過ぎ往き、かっての若者も今はもう老人と呼ばれる高齢者になり、心身の衰えを隠すことはできず日々の暮らしに介助の手が要るようになりました。
週2~3回昼間だけお預かりする通所介護(デイサービス)では、高齢者を抱える家族の終わりの見えない介護へのストレスと苦悩は癒えず、とくに認知症の高齢者を抱える家族の介護負担は、軽減されるものではないことを知りました。                               (下写真4枚 : 九州ロマンチック街道から)
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その問題の解決と課題を克服するため、私たちは2年前、福岡市が募集する地域密着の高齢者在宅介護を目的とした「小規模多機能型居宅支援事業」(なんと長ったらしく分かり辛い意味不明な言葉であることか)に応募しました。
国の定める介護保険制度(2000年制度開始)に関わる文言表現は、概ねこんな調子で、理解し難い言葉の羅列‥厚労省の官僚(お役人)たちが、意図して国民・事業者・利用者(高齢者と家族)に理解できないように書いているとしか思えません。
こんなことが罷り通ったのは、介護保険制度の法制化を審議した当時の政治家たちのレベル(能力と情熱)が、低かったからだろうと推察します。
福岡市内の多数の事業者から応募があり、私たちも事前の書類選考(6月)・ヒヤリング(7月)・現地調査(8月)・審査委員会面接(9月)を受けました。
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10月上旬に審査結果の通知が来るはずなのに中旬になっても連絡がなく、小さな有限会社の私たちのライバルは、大手医療福祉法人・社会福祉法人でしたので最終審査に残っただけで満足(良しとしよう)と諦めかけていた時、10月29日に福岡市長から「採択」の通知を受けました。
それからが山のような書類作成と申請手続き、認可と報告の書類‥書類、いやはや大変でした。
疾風怒濤のような毎日が過ぎ、昨年2011年4月に「緑の屋根に白い壁」の建物が竣工、6月1日から「森の家みのり荘(小規模多機能型居宅支援事業所)」が、オープンしました。
この間の取組みで国・県・市という行政の高齢者介護における問題点が、良く分かりました。
国(厚生労働省)は介護保険制度の財政を担い、県は制度運営上国の補完(ダミーのようなもの)をしているだけで業務対応が遅く、高齢者介護の現場を知らず、現状の把握すらできていないように感じました。
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その点市行政は、市民(=国民)に直接対応するので、高齢者介護現場の窓口として厚労省官僚が作成した机上の空論と現場の現実との落差の間で一番苦労しているように思いました。
2000年の介護保険制度スタートから12年‥介護負担の財政問題を始め、介護現場の人手不足や低賃金による過重労働など未解決の諸問題を先送りして2012年4月に介護保険制度は改定されました。
改定された内容を利用者である高齢者に伝えなければならない現場事業所・施設のケアマネージャー・介護福祉士たちは、自分が理解できない改定内容の文章と言葉に苦しみ、どのように伝えようかと悩んでいました。
「小規模多機能型居宅支援事業所」(これをスラスラ言えて意味が分かる方、おられるかなあ?)の行政事務手続きの中で県と市の高齢者介護行政に対する意識と認識のレベルの差(高齢者介護行政に対する自己責任の差)は、明白でした。
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高齢者介護の問題解決に、地域に密着しない県行政は、無用の長物で、もはや百害あって一利なし‥むしろあると困ることも分かりました。
早く県という中途半端な行政機構を廃止して「道州へ行政を集約」し、行政の判断と対応のスピードアップを図らなければなりません。(国政改革の提言はこちら : 私が政治に求めるマニュフェスト国会議員の値段
消費税率を引き上げる条件として、国政コストの大幅カットは、当然のことながら地方行政も早く道州区域に集約にして、地方機構の効率化・スリム化・スピードアップ・コストダウンを図り、納税者である国民の福祉向上(幸せのため)に税金はもっと使われるべきです。
現在の東日本復興と併せ、日本全体の復興に取り組む百年に一度の良いチャンスと思います。
by blues_rock | 2012-06-18 00:14 | 経済/政治/世界 | Comments(0)