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心の時空

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a day in my life

ティ・ピィ・ピィと森の小鳥も啼いている

私は、納税者・選挙民の一人としてTPPに賛成します。
森の小鳥たちも、山麓の新緑の中で、「ティ・ピィ・ピィ‥ティ・ピィ・ピィ‥」と盛んにさえずり啼いています。
普段は、くだらないテレビのバラエティ番組ですら口角泡を飛ばし「ティ・ピィ・ピィ‥ティ・ピィ・ピィ‥」と喧(やかま)しいようですね。
先日、友だちから電話があり「いまテレビでTPPについて言いたい放題のバラエティをやっている。哄笑(わら)ってしまうよ‥面白いから見るといいよ。」と連絡してきました。
残念ながら私の家にはテレビがないので、どのようなTPPネタのお笑い番組だったのか、知る由もありません。
TPPに加盟するとTPP参加国域内の経済活動(生産・流通・市場・消費・情報)は、自由化され加盟国間の互恵互助による発展・繁栄のためのパートナーシップが求められます。
当然、域内での農畜産物は、完全自由化が前提となります。
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やれ‥安い農産物が輸入され、生産コストの高い日本農業は滅ぶ。
やれ‥輸入農産物や食品は安全ではなく、安心できない。
やれ‥地球温暖化・気候変動で外国農産物の輸入に依存するのは危ない。
など将来を心配し、TPP参加に反対する人たちもいます。
反対する人たちの心配は、そのとおりですが、現在(いま)でも食料の60%は輸入(海外)に依存しています。
いずれにしても、日本がTPPに加盟しようが、しまいが、日本抜きで環太平洋圏の経済パートナーシップは、東アジア始め環太平洋圏の国々で強化され発展していくでしょう。
さあ、どうする?ニッポンです。
さて、農畜産物の自由な市場取引には、「安い食べ物には、安い理由」があり、「高い食べ物には、高いコストの理由」があるという“当たり前”のことをまず私たち消費者は学び、本当のことを知らなくてはなりません。
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消費者(つまり国民)は、自分(と家族)の食べ物の確保とその食の安全は、自分で守るという自己責任が、これから必要になります。
それを今まで私たちは、全部“他人まかせ”にしていました。
自分の食、つまり自分の“命の糧”を他人まかせにするということは、他人に自分の命を預けたも同じことです。
つい先ごろまで、消費者は、いいかげんな食品表示に頼りきり、国(農水省の官僚)・食品メーカー・輸入業者・生産者に食品の表示を一任していました。
悪質な表示違反が摘発され、産地偽造・詐称がバレたり、予期しない食中毒事件が発生したりすると、それまで彼らの提供する情報を丸飲みしていたマスコミも手の平をかえたように大騒ぎするとは、笑止千万です。
私の性格は歪み、いささか悪く腹の中で「今ごろ遅いよ‥ずっと以前から業界の常識、知らんかったんね。調べもせず勝手に信じたあなたが悪い。」と独りごとをつぶやいていました。
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私の個人的な意見ながら‘お上’の食と農への行政指導は、これからも鵜呑みにしないほうが良いと思います。
他人の流す調査発表を横流し(スルー)するだけで、裏付けを取らないマスコミ報道も、やはりあまり信じないほうが‥無責任なニュース報道を鵜呑みにして「信じていたのに‥」もないでしょう。
私が、唖然としたのは、記憶に新しい「生レバ刺」食中毒事件でした。
原因は、価格の安さで店を広げた焼肉チェーンが、「生レバ刺」のメニュー値段を下げるために、材料・製造・調理・管理すべての手抜きしたことによる人為的な食中毒事件でした。
「生レバ」に責任はなく、「生レバ刺」が、メニューあることも何ら問題ありません。
日本経済新聞の社会面に掲載された、国(労働厚生省)は「生レバ刺」を焼肉屋のメニューから外すよう行政指導をするという記事を読みました。
反対!私は、絶対反対!ゴマ油をちょこんと浸けて食べる「生レバ刺」の風味と食感の味覚が好きです。
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私には、食べていい「生レバ」と、ん!?これは?‥違うぞ、と思う危険な「生レバ」くらい、色合い・臭い・舌の感覚から、国にいちいち指導されなくても、分かります。
私は、機会があれば、これからも自らの責任で「生レバ刺」を食べます‥いや、食べるぞ!食べ続けてやるとも!と思います。
子供は、どうするかって?そりゃ、もちろん親の責任ですよ。
まず、親が「食べ物」をきちんと知り、それを大事なわが子に教えなくてはなりません。
それが、子供を育てる親の責任です。
国(労働厚生省)が、「生レバ」に難クセつけて、流通・販売を禁止するなど、「生レバ」を民族の伝統食品とし栄養源にしているエスキモーの人たちに無礼千万、失礼です。
つい「生レバ刺」が、普通に食べられない腹いせで、話が脱線してしまいました。
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国家予算(巨額農業補助金・交付金など)のバラ撒き農政で日本農業の衰退をくい止めることはできません。
いま地球規模での気候変動が常態化し、先年もオーストラリア・ブラジルに豪雨による大洪水が発生、一方暖かいはずのインド・パキスタンを寒波が襲い、多くの人たちが凍死しました。
北半球の国々では、大雪による穀物の作柄不良が報じられ、食料品の国際価格が、高騰しました。
それでも私は、日本国民の未来ため、国家の繁栄ために‥TPP加盟を主張し、世界の中で産業として持続できる日本農業への再生を心から願います。
私は、農業に情熱をもつ若い後継者たち、農業に誇りと農業者としての覚悟をもった専業農家から、国内は言うに及ばず遠く外国にまで名を轟かす優秀な生産者が、必ず現れると確信しています。
(コメント)写真は「九州ロマンチック街道」(右の外部リンク参照)からオーナーのご了解を得て掲載しました。
「棚田の写真」を探していたら「九州ロマンチック街道」サイトに出会い、写真を見て感動しました。
九州をこれほど美しく写真に撮れるのは、心から九州を愛しておられるからでしょう。
by blues_rock | 2012-05-30 01:04 | 自然/農耕/食料 | Comments(1)
Commented by J-マッチ at 2012-05-30 22:51 x
僕も、TPPには賛成派です。

>「安い食べ物には、安い理由」があり、「高い食べ物には、高いコストの理由」があるという“当たり前”

そうなんですよ。
僕は貧乏人だから和牛のステーキを食べるのは、よほど特別な日で、普段食べる肉の「安かろう、悪かろう」は承知のうえです。

日本の富裕層が、スイスの高級時計を身につけたり、ドイツ製高級車を乗り回すように、新興国の富裕層が日本の高級メロンやブランド牛を食べてもらえたら・・・と思っています。

棚田の写真の紹介ありがとうございました。

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by blues_rock