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心の時空

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ゴッド・ファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ  シネマの世界<第61話>

アメリカの映画監督フランシス・フォード・コッポラ(1939~)の名前を知らない人でも、映画「ゴッド・ファーザー(1972年・1974年・1999年の三部作)」や映画「地獄の黙示録(1979年)」を知らない人は、少ないと思います。
a0212807_12224613.jpgとくに「ゴッド・ファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ」の三部作は、コッポラ監督が、イタリア系移民三世代にわたる家族の歓喜と悲哀を一大叙事詩として描いた長編映画の傑作です。
三部作全部の上映時間の合計は、9時間9分におよび、完結するまで18年の年月が必要でした。
物語の主人公は、マフィア“コルレオーネ・ファミリー”のドンとなったゴッド・ファーザーとその家族で、少年のころイタリア、シチリア島コルレオーネ村から新天地のアメリカへ移民せざるを得なかったドン・ヴィトー・コルレオーネの生涯を中心にして物語は展開していきます。
a0212807_1231048.jpgコルレオーネ・ファミリーのドンで父ヴィトーの死亡により三男マイケルが、息子としてファミリーの跡目を継ぎドン・マイケル・コルレオーネになります。
生前のドン・ヴィトー・コルレオーネは父親として、学業優秀な三男マイケルには、堅気の仕事と暮らしをさせることが願いでした。
しかし、ファミリーのドンであるヴィトー・コルレオーネを暗殺しようとする事件が勃発、三男マイケルの冷静な機転とリーダー能力により、父ドン・ヴィトー・コルレオーネの命を守り抜きました。
父ドンの入院中に、血の気の多い短気な長男ソニーもファミリーに敵対するマフィアが仕掛けたワナにはまり、待ち伏せされ惨殺されました。
二男フレドも人が良いため敵に利用され、わがままな末娘のコニーも見かけ倒しのチンピラに熱を上げ結婚しますが、すぐに破たん、その家庭不和を敵は見逃しませんでした。
老いた父ドン・ヴィトーの悲痛な表情と苦悩する姿に、三男マイケルは、コルレオーネ・ファミリーの仕事を手伝わせてほしいと懇願しました。
a0212807_12324983.jpgそれまで三男マイケルが、ファミリーのことに関与することを許さなかった父ドン・ヴィトーでしたが、コルレオーネ・ファミリーの将来を三男マイケルに託すことを決意しました。
新しいゴッド・ファーザー、ドン・マイケル・コルレオーネの指揮のもと、ファミリーは次第に“合法的な企業グループ”に姿を変え、アメリカ議会・司法機関・ローマカトリック教会に隠然たる影響力をもつようになりました。
a0212807_12333430.jpg表面では合法的企業となったコルレオーネ・ファミリーのビジネス(利権)をねらい、ファミリーを分裂させ崩壊させようとする新しい敵(新興マフィア)が、現れました。
その裏で暗躍するのは、亡き父の友人であった老練なマフィアのドンの存在がありました。
コルレオーネ・ファミリーのドン・ヴィトー・コルレオーネをマーロン・ブラントが、存在感・威圧感たっぷりにマフィアのドンの悲哀を名演しています。
ヴィトー・コルレオーネの若い頃をロバート・デ・ニーロが、老年のドン・コルレオーネ役のマーロン・ブラントの声に似せて渋く演じていました。
闇の世界(政治・司法を巻きこんだ裏社会)の利権・縄張り争いによるマフィア組織の抗争でドン・マイケル・コルレオーネの命も狙われました。
映画の舞台をシチリアからニューヨークさらにラスベガス・マイアミ・ハバナと移し、コルレオーネ・ファミリーの過去と現在を交錯させながら物語は展開していきます。
a0212807_12342481.jpg「ゴッド・ファーザーⅣ」の制作企画もあったそうですが、原作者で脚本を担当したマリオ・プーゾ(1920~1999没)が亡くなったことでコッポラ監督に4作目制作の意思はないそうです。
1972年の「ゴッド・ファーザー」(2時間57分)は、アカデミー賞作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞し、1974年の「ゴッド・ファーザーⅡ」(3時間22分)では、アカデミー賞作品賞・監督賞・助演男優賞・作曲賞(ニノ・ロータ)・美術装置賞を受賞しています。
16年の年月を経て1990年に「ゴッド・ファーザーⅢ」(2時間50分)が完成しました。
アル・パチーノのファンとして私は、アル・パチーノの30才くらいから50才までの容姿の変貌と演技の円熟を見ることができるので、9時間9分なんてあっという間のひと時でした。
地味な俳優ながら「ゴッド・ファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ」を通して出演したリチャード・ブライトも目を惹きました。
a0212807_12352496.jpg三男マイケル直属の部下でドン・マイケル・コルレオーネの近くにいつも静かに立ち、彼の目を見るだけで暗殺の指令を理解する忠実な部下(殺し屋のアル・ネリ)役を演じていました。
映画の中では短いシーンながら、こういう名脇役が演じる場面は大事なシーンが多く、いつも演技を注意して見ています。
by blues_rock | 2012-05-05 12:39 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)