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心の時空

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白いカラス(The Human Stain)  シネマの世界<第58話>

2004年、アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマン主演、ロバート・ベントン監督の作品です。
a0212807_138293.jpgロバート・ベントン監督の代表作は、「クレイマー・クレイマー」で1979年のアカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・助演女優賞を受賞しました。
映画の原題「The Human Stain」を直訳すると「人間の瑕疵(きずあと)」という意味です。
日本語タイトルの「白いカラス」より原題直訳のタイトルほうが、この映画の本質を言い表しています。
a0212807_1461110.jpg映画のストーリーは、アンソニー・ホプキンス演じる虚偽(うそ)の人生を過ごす初老の男とニコール・キッドマン演じる幸せ薄く、日々虚無に生きる女が出会い、ギクシャクしながらもお互いを必要とするようになります。
それもつかの間、二人の乗った車が事故にあい、二人は突然死します。
大学教授となった初老の男の半生と現実から逃避し刹那に生きる女の過去が、映画の中で変奏曲のように二人を呪縛する人種・政治・家族の哀しい不幸を奏でます。
a0212807_1511566.jpg映画のキャスティングは、主演の二人ともに名優なので見応えはありましたが‥逸品の素材を使った名シェフの料理なのに、食後に満足感のない食事をしたようなスッキリしない不満が、少し残りました。
幸せ薄く刹那に生きる女役のニコール・キッドマンに身持ちの悪い虚無な女のイメージはなく、初老の大学教授を演じたアンソニー・ホプキンスには、映画「羊たちの沈黙」(1991)の強烈な精神異常者レクター博士の印象が、消えませんでした。
a0212807_2233083.jpgその中で、人生に瑕疵(きず)を抱える大学教授(アンソニー・ホプキンス)の青年時代を演じたウェントワース・ミラーが、光りました。
by blues_rock | 2012-04-26 01:31 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)