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心の時空

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グリーン・ゾーン」  シネマの世界<第55話>

マット・デイモン主演、ポール・グリーングラス監督のコンビとなれば、「ジェイソン・ボーン」シリーズの2作目「ボーン・スプレマシー」(2004)と3作目「ボーン・アルティメイタム」(2007)を思い浮かべます。
1作目の「ボーン・アイデンティティー」(2002、ダグ・リーマン監督)は、マット・デイモンの名演もあって、おもしろい映画でしたので、監督が変わった続編2作・3作目の「ジェイソン・ボーン」にも興味があり期待して見ました。
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続編2作品共におもしろく、当然「グリーン・ゾーン(2010)」も期待し見ました。
映画のストーリーは、軍事大国アメリカが、国家利権のために始めたイラクへの侵略戦争‥その戦争の大義をでっち上げるために、アメリカはイラクの大量破壊兵器保有を主張しました。
そのでっち上げられた事実の証拠探しを命ぜられた下士官(マット・デイモン)の奮闘と、ウソ情報に翻弄されるa0212807_437312.jpg彼に芽生えた戦争の大義への疑念、そして義憤による真実解明が映画のテーマです。
ハンディカメラを駆使しスピード感あふれる映像は、戦争現場の臨場感と緊張感の表現に大きな効果を出していました。
映画は、エンドまで迫力あり緊張しています。
私は、同じようにイラク戦争をテーマにした映画の「ハート・ロッカー」が、アカデミー賞を総なめにしたのは、アメリカ人(ハリウッド)のイラク侵略戦争への後ろめたさ(内省性)にあるのではないかと推察しています。
2005年「シリアナ」から2008年「ワールド・オブ・ライズ」そして2010年「グリーン・ゾーン」と続く中東アラブ石油利権へのアメリカの謀略‥「グリーン・ゾーン」もイラクに埋蔵する巨大な原油利権とアメリカのドル防衛のためのイラク戦争であったことを具体的に表に出せば、もっと現実味がありリアリティに溢れていたかもしれません。
配役も「君のためなら千回でも(2008)」のハリド・アブダラならびに「恋愛小説家(1997)」のグレッグ・キニアが、脇を固めて映画の質を高めています。
それにしてもマット・デイモンは、「ダイハード」のブルース・ウィルス、古くは「007(ジェームス・ボンド)」のショーン・コネリーのように ‘ジェイソン・ボーン’のイメージが強すぎます。
a0212807_4464896.jpg良い映画は、本(シナリオ)・役者(俳優)・監督、この三つの才能がひとつに融合した時、初めて見ごたえのある作品(映画)として楽しめ感動することができます。
総合芸術である映画においてプロデューサーの役割は大切です。
製作予算を獲得したら、まず才能ある脚本家に上質なシナリオを書かせ、映像・映画センスのある監督を選び、さらに演技力のある俳優をキャスティングして感動する作品を製作し映画ファンの期待に応えてもらいたいと思います。
by blues_rock | 2012-04-08 00:33 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)