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心の時空

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パイレーツ・ロック  シネマの世界<第54話>

この映画のサウンド・トラック‥ローリング・ストーンズ、キンクス、ホリーズなど1960年代のブリテッシュ・ロックンロールが、聴きたくて映画「パイレーツ・ロック」(The boat that rocked)を見ました。
ストーリーは、奇想天外ですが、ハンディ・カメラによる映像の多用で、1960年代におけるイギリス社会の秩序(体制/権力)と無秩序(反体制/大衆)の対立をコミカルでアナーキーに描き、60年代当時の風俗をリアルに演出し効果を上げています。
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北海上の貨物船ラジオロック号からイギリス本土の大衆に向けて、24時間ラジオでロックンロールを放送するDJたちが、それぞれ強烈で個性的です。
お互い辛口のジョークやダジャレを言い合い、卑猥なセリフとロック音楽を電波に乗せて、大衆を楽しませる一方、政府(権力)の神経を逆なでし、激怒させる‥という少しマニヤックな映画です。
a0212807_22423755.jpgロックンロールに熱狂し、自由を謳歌する大衆に不安を覚えたイギリス政府(権力)は、北海上のラジオロック放送を排除しようと、何かと難クセを付けて弾圧します。
ラジオの放送を禁止しようとしますが、放送に違法性はないと報告に来た部下に、大臣が「ラジオロック放送に違法がないなら、違法となる法律を作れ!そして取り締まれ!」とイラ立って怒鳴るシーンは、権力(政治体制)の本質を突いておもしろいと思います。
映画の演出と併せ、当時の風俗ファッションも大いに楽しめます。
不満があるとすればビートルズが、一曲も流れなかったことでしょうか。
CGだ3Dだと鳴り物入りでスカスカなハリウッドの大作映画にはない映像センスのあるシャレた映画でした。
by blues_rock | 2012-04-04 00:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)