桜 ‥ 和歌三首
私の住まい近くにある花畑園芸公園では、昭和59年(1984年)の開園以来、日々気象観測していますが、今季(ことし)の冬に最低気温氷点下5度(-5℃)を記録、これは開園以来28年の最低気温の記録更新と園芸公園のHPにありました。 (参考:花畑園芸公園はこちら)
さて、卯月(四月)は、「卯の花」が咲く月(時節)だから、卯月(うづき)と呼ばれたのか、「卯の花」が、卯月(四月)に咲くから「卯の花」と呼ばれたのか、定かではありません。
三月(やよい)の「桜の花」が散ると、四月(うづき)の「卯の花」そして五月(さつき)の「藤の花」と日本人は、移ろう季節の花に心を奪われ多くの歌を詠みました。(上写真:卯の花)
桜と謂われて、私の頭にすぐに浮かぶ和歌三首があります。
花の下にて
春死なむ
その如月(きさらぎ)の
望月(もちづき)のころ (西行)
もろともに
あわれと思え山桜
花よりほかに
知る人もなし
(行尊)
明日ありと
思ふ心の徒桜(あださくら)
夜半に嵐の
吹かぬものかは (親鸞)