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心の時空

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東京の美術館 ‥ 国立西洋美術館(上野)

山手線上野駅の公園口を出て、上野公園に入るとすぐ右手に国立西洋美術館はあります。
1959年(昭和34年)に設立され、美術館の建物は、画家であり有名な建築家でもあるル・コルビュジエ(1887~1965)の設計建築によるものです。
a0212807_23241379.jpgいま世界に現存するル・コルビュジエの代表的な建築作品をまとめて、ユネスコの世界遺産とするプランがあり、暫定リスト登録の中に国立西洋美術館も含まれることが、決定しました。
また国立西洋美術館は、国の重要文化財(建造物)に指定されています。
美術館の中心は、実業家松方幸次郎が1916年から1923年にかけてヨーロッパで収集した通称「松方コレクション」で、印象派絵画・ロダンの彫刻などフランス美術のコレクション(370点)です。
美術館の庭に入るとまずロダンの「カレーの市民」・「考える人」が見え、右手に大作「ロダンの地獄門」が、目に入ります。
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松方幸次郎は、ロダン彫刻が好きだったようで作品購入も多く、当時貴重品であったブロンズの材料まで提供して彫刻制作を支援していました。
松方コレクションは、フランス政府が、第二次世界大戦で敵国資産として没収し国家財産としたものをサンフランシスコ講和条約締結後の1959年日本国への寄贈というカタチで返還されました。
a0212807_232708.jpg戦前、松方幸次郎は、自分のコレクション2,000点(保管していたロンドンの倉庫の火災で300点を焼失)を日本に持ち帰ろうとしました。
しかし、日本の軍事政府は、持ち込みを禁止、ヨーロッパに残したことが、徒(あだ)になりました。
フランス政府が、返還しなかった20作品は、現在もオルセー美術館・ルーブル美術館にあります。
ゴーギャン4点・セザンヌ3点・スーティン2点・クールベ・マネ・ロートレック・モロー・マルケ・ゴッホ・ルノアール・ピカソなどです。
本来なら今ごろ日本の美術館にあったものを‥当時から政府間の外交ルートで堂々とフランス政府に所有権を主張すべきでした。
国際政治の外交では、老練なフランスなので、外交オンチの日本相手など赤子の手を捻(ひね)るようなもので日本に勝ち目はないものの、それでも国際舞台で正々堂々と主張すべきでした。
実に情けなく、傑作20点の所有権を放棄する(主張していないので放棄したも同じ)などモッタイナイ話です。
a0212807_0303362.jpg国立西洋美術館のもう一つの特徴は、ヨーロッパ中世(14世紀以降の)絵画の常設展示です。
東京で生活しているころ時々出かけ、広い美術館で自分の好きな絵だけをゆっくり時間をかけて見ていました。
今でも、画集や美術誌で国立西洋美術館が所蔵している絵を見ると、その絵が展示されていた室内の雰囲気や壁の様子まで思い出され、懐かしくなります。
by blues_rock | 2012-03-30 00:36 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)