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心の時空

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a day in my life

アンドリュー・ワイエス

アンドリュー・ワイエス(1917~2009没、享年91才)は、アメリカを代表する国民的画家です。
ワイエスの絵を初めて見たは、確か1973年ごろ、友だちから美術誌に掲載された「クリスティーナの世界」(1948、テンペラ)を紹介されたからでした。
a0212807_22235351.jpg2009年1月にワイエスは、亡くなりましたが、その2か月前2008年12月の初旬、生前のワイエスとして最後の「アンドリュー・ワイエス展」を東京で見ました。
展覧会場である渋谷のザ・ミュージアムには、ワイエスの作品150点が、展示されていました。
会場に設置されたスクリーンには、ワイエスから来場した人たちへお礼のメッセージが流れていました。
一点一点を堪能しながら、ゆっくり見ましたので、渋谷の街に出た時には、集中していた神経が解けてグッタリ‥すばらしい展覧会でした。
a0212807_22325812.jpg展覧会は、1938年彼が21才の時描いた「自画像」から1990年83才の時描いた「ドアベル」まで62年間に制作した作品150点が展示され‥鉛筆・水彩・ドライブラッシュ・テンペラにより紙・ボード・パネルに描いた絵でした。
ワイエス絵画の特徴は、故郷ペンシルバニア州の自宅と別荘のあるメイン州で暮らす普通の生活の中にあり‥彼の人物画は、近隣に住む数人をモデルに、同一人物を長い間描き続け、風景画は生活の中にある原風景の丘陵・木々・廃屋・古農具・浜辺など同じモチーフ(情景)ながら、その時々の季節の風(大気の変化)を描いています。
a0212807_223455100.jpg同じ人物・同じ情景を同じ場所から時間をかけて十分に観察し、さらに時間をかけて何度も描いていく‥鉛筆でスケッチし、水彩でイメージをとらえ、ドライブラッシュで描き、テンペラで描きあげていく膨大な時間、その過ぎた時間の中で残されていく数多くの習作と作品‥「クリスティーナの世界」・「火打ち石」・「そよ風」・「雪まじりの風」・「粉引き小屋」・「松ぼっくり男爵」・「ジャックライト」・「747」などモチーフごとに習作(鉛筆・水彩)と作品(ドライブラッシュ・テンペラ)が、展示されていましたので、興味深く楽しんで見ることができました。
ワイエスの絵には、チェロの中低音の哀感に満ちた音色が、聴こえてきそうな情感に溢れています。
心に残る本当に良い展覧会でした。
アンドリュー・ワイエスとベン・シャーンの二人は、アメリカ最高の偉大な画家です。
参考ブログ:アンドリュー・ワイエスの絵は、2011年11月1日「私の数寄な絵‥松ぼっくり男爵」にも掲載。
by blues_rock | 2012-03-19 00:06 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)