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心の時空

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a day in my life

2008年シネマの世界‥私の3本  シネマの世界<第50話>

私の酔狂な映画観賞人生で、時間を経てもなお忘れられない印象深い映画があります。
2008年は私が、東京での暮らしにピリオドを打つ最後の年でした。
そのため、ヒマさえあれば、時には仕事をサボってでも、貪(むさぼ)るように映画を見ていました。
その2008年に見た映画の中で、私の印象に残るお気に入りの映画3本をご紹介します。
◆「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」◆
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ダニエル・デイ・ルイス(1957~55才)の迫力ある名演技に魅入られました。
アカデミー主演男優賞の受賞は、当然かもしれません。
ストーリーは、20世紀初頭のアメリカで、油田が次々に発見され、そこに欲望がうず舞いて、その人間の欲が、古い伝統的な風習で暮らすコミュニティを破壊しながら人間の信頼関係を破滅させていく物語です。
ダニエル・デイ・ルイス演じる油田採掘人の狂気ぶりが、実に見事です。
キリスト教カルト教会のエセ牧師をいたぶり尽くし、最後はボーリングのピンで殴り殺すシーンなど煮えたぎる憎悪の情念を表現できる俳優は、ダニエル・デイ・ルイスをおいてそうはいないでしょう。
「存在の耐えられない軽さ(1988)」・「マイレットフット(1989)」・「ラスト・オブ・モヒカン(1992)」・「父の祈りを(1993)」‥ほか、主演した映画に名作が多く、間違いなく映画史に残る名優と思います。
◆「アイム・ノット・ゼア」◆
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フォーク&ロックの天才ボブ・ディラン(1941~71才)の伝記映画ですが、そう簡単なストーリーではありません。
ボブ・ディランを6人の俳優が演じ、それぞれ映画の中で絡んでいきます。
サウンドトラックは、当然ボブ・ディランのアルバムからですが、他のミュージシャンによるカヴァー曲なので、また違った味わいがあり、新鮮でした。
とくに印象に残ったのが、女優のケイト・ブランシェット(1969~43才)演じるボブ・ディラン、雰囲気がよく似ているので驚きました。
◆「ノーカントリー」◆
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鬼才コーエン兄弟監督の作品です。
緻密な構成と映像技術が、すばらしい映画でした。
アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞を受賞しました。
この映画でハビエル・バルデム(1969~43才)は、アカデミー賞助演男優賞を受賞、彼の演じた冷酷非道な殺し屋の存在感が、実に見事でした。
ハビエル・バルデムの主演映画では、2004年の「海を飛ぶ夢」も秀作でした。
自殺未遂による後遺症の全身マヒで寝たきりの役ながら、感情を目で表現し、心の動き、精神状態を表情豊かに演じていました。
by blues_rock | 2012-03-08 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)