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心の時空

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a day in my life

カササギ

カササギは、佐賀平野と筑後平野‥筑後川の中流域から有明海沿岸域にかけて生息するカラスの一種です。
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九州に住んでいても、いや福岡県内ですら筑後地方以外に住まう人でカササギを知っている人、見たことがあると言う人は、少ないと思います。
a0212807_2084170.jpgカササギは、カチガラスや高麗カラスとも呼ばれ、佐賀平野に暮らす人たちは、今でもカチガラスと呼んでいます。
日本国内でカササギの生息域は狭く、九州北西部の有明海を取り囲む特定地域に棲むローカルな鳥(カラス)なので、大正時代にはすでに国の天然記念物に指定されていました。
私の子供のころには、すでに国の天然記念物に指定されていたカラスでしたが、家のまわりの電信柱やクスノキに小枝・ワラで巣をつくり、田んぼや野原にたくさんいましたので、イタズラに小石を投げて遊んでいました。
a0212807_20131893.jpg私が、当時幼くイタズラ盛りで天然記念物という貴重な鳥であることを知らなかったとは言え、十代半ばに成り、その知識も得て大いに反省しました。
それくらい私にとって身近な鳥でカラスと言えばカササギのこと、私の田舎ではカササギのことを啼き声から「キショキショ」と呼んでいました。
大人になり都会で初めて見た不気味な黒いカラス(ハシブトガラス)の群れにビックリしたことを憶えています。
カササギは、豊臣秀吉による朝鮮出兵で、佐賀藩主鍋島直茂や柳川藩主立花宗茂が、ペットとして持ち帰られたという説もありますが、魏志倭人伝(ぎしわじんでん)の中に「鵲(カササギ)」の漢字があることや奈良時代に編纂された万葉集の大伴家持(おおとものやかもち)の和歌にカササギが、すでに詠まれていたことなどから、これはどうやらウワサの伝承でしかありません。
a0212807_2015257.jpg中国では、カササギを喜鵲と書き、古い陶器の絵付けとして描かれていますので、古代中国でも大切にされたことが推察されます。
カササギは、たぶん遠い昔、カラスながら越冬のため海を渡るミヤマガラスの群れに混じり、朝鮮半島から日本列島へ飛来、古代日本とくに九州北西部の自然環境が、カササギにとって繁殖適地であったため、棲みついたのだろうと私は推察しています。
by blues_rock | 2012-03-05 02:02 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)