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心の時空

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春のきのこ ‥ 原木シイタケ収穫の季節

a0212807_23202080.jpg昨年の秋10月20日のブログに「きのこは木の子が本当のキノコ」と題して書きましたが、今夜はその続きです。
立春を過ぎ、山裾の梅林では、梅の花が咲き始めました。
春の北上と合わせ、梅の花が、咲き始める候(ころ)から、桜の花が、散る候(ころ)まで、全国各地の山里に、乾シイタケ生産シーズンの到来‥農家の人たちが、原木シイタケを収穫する季節になります。
山里の森や林の中で自然栽培され、春に収穫される原木シイタケのことを“春子”と呼び、日本産乾シイタケの90%が、春に収穫され乾燥された原木シイタケです。
山裾の林や山里の森に入ると、榾場(ほだば)と呼ばれる原木栽培のシイタケ畑があります。
この季節、榾場(ほだば)にあるシイタケの榾木(ほだき)からきのこ(シイタケ)が、一斉に発生します。
a0212807_2356373.jpgきのこは、生物分類上では、菌類に属します。
生物は、動物・植物・菌類の三つに大分類されます。
(財)日本きのこセンターによると菌類は45,000種で、きのこが10,000種、そのうち「食用きのこ」として1,000種くらいあるそうです。
日本で発生する「食用きのこ」は200種くらいありますが、そのうち流通しているのは20種くらいです。
きのこには、死物寄生菌(腐朽菌)・活物共生菌(菌根菌)・活物寄生菌(寄生菌)の3タイプがあります。
きのこ(茸)の生態は、菌糸が生長し、原基(菌糸体)を作り、それが子実体(きのこ)となり、胞子(種)を森の中に飛散させて、次の世代へ受け継がれていきます。
シイタケには「乾シイタケ」と「生シイタケ」があり、生産方法は「原木栽培」と「菌床栽培(人工培地)」の2タイプがあります。
a0212807_23335118.jpg乾シイタケ(国産原木)の食品として優れているところは
○完全無農薬・有機質(原木)栽培であること
○食物繊維が40%~43%と多いこと(食品成分表による)
○シイタケの「グアニル酸」、昆布の「グルタミン酸」、カツオ節の「イノシン酸」は‥日本食の三大うまみ成分であること
○シイタケ成分の「エルゴステロール」は、紫外線(日光)でビタミンDに成分変化、ビタミンDはカルシュウム吸収に必要不可欠なこと
○シイタケ含有「エリタデニン」の血圧降下作用(個人的に実証済み)
○シイタケ(きのこ類)含有「レンチナン」(βグルカン多糖類)は、免疫活性療法剤(抗がん・抗HIV)として承認されていることです。
日本の原木シイタケの歴史は古く、遠い昔、遠く東南アジアの高地‥ボルネオ・スマトラ・雲南あたりの山岳高地からシイタケの胞子が、台風(や偏西風)に乗って日本列島にやって来ました。
a0212807_2334334.jpgそして日本の温帯モンスーン気候(四季の気象条件)は、シイタケ菌にとり生育し子孫を残す条件として、このうえない環境でした。
かって日本の国土を一面に覆(おお)った落葉広葉樹林の生態系は豊かな山林を育み、山で暮らす人たちの生活を支えていました。
山里の農家にとって冬季(秋~春)の原木椎茸栽培は、夏場(春~秋)の棚田での稲作と合わせると、一年を通した農作業の平準化が可能で、換金作物として格好の農作目でした。
たとえ山での暮らしは貧しくても、老人・子供も一緒に棚田や狭い畑で働きながら、知恵と力を出し合い、適地適作の農作物を大切に育て、収穫した農産品をお金に換える喜びの中に家族の営みがありました。
by blues_rock | 2012-02-15 00:05 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)