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心の時空

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a day in my life

絵の話 ‥ パウル・クレー

a0212807_21573613.jpg今日は、パウル・クレー(1879~1940享年61才)の絵の話です。
クレーは、スイスの画家です。
両親は、音楽家で、クレーもヴァイオリン奏者として、11才で早くもベルン(スイス)のオーケストラに籍をおき、音楽以外にも、子供のころから絵画や文学にも関心をもつ早熟な子供でした。
成長すると絵画に興味をもち、ミュンヘン(ドイツ)の美術学校で学びますが、すぐに退学しイタリアに行き、今度は建築を学びました。

a0212807_228588.jpgミュンヘンに戻り、ピアニストと結婚し、子供が生まれると、絵本を描くようになりました。
クレーは、ゴッホの影響を受け、ピカソと友達となりますが、クレー独自の絵を描いています。
クレーの体内から溢れる音楽と詩が、彼の絵を生んだといえるでしょう。
ミュンヘンの美術学校(バウハウス)教授となり、自由絵画教室を開いて絵の指導に当たりますが、ナチスドイツから退廃芸術の烙印を押され弾圧されました。
ドイツを逃れスイスに帰国しましたが、その2年後原因不明の皮膚硬化症(現在の筋萎縮症と推察します)を発病し、つらい闘病の中で、絵を描き続けました。
手が動かないこともあり、単純化された線で独特の造形が、生まれていきました。
a0212807_22103675.jpgこの頃描いた、白い画用紙に黒い線を引いた「天使の(ような)絵」は、たいへん有名です。
不自由な体で描いているので絵はすぐテーブルから床に落ち、また拾ってもらっては描き続けていたそうです。
芸術は「見えないものを見えるようにすること」と主張していたクレーは、ギャンバスだけではなく、新聞紙・厚紙・布・ガーゼなどに、油彩・水彩・テンペラなどで、自分の心が感じたままの形と色で、絵を描いています。
クレーの絵は、小さな作品が多いのも特徴です。
日本の美術館にもありますので、ぜひお見落としのないようにしていただきたいと思います。
by blues_rock | 2012-02-08 01:29 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)