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心の時空

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a day in my life

八朔(はっさく)

a0212807_0452957.jpg子供のころ住んでいた古里の家の庭に、夏みかんの老木があり、毎年たわわに実を付けていました。
母が、よく幼い私に皮をむいて食べさせてくれたことを憶えています。
しかし、夏みかんの果肉の酸っぱいこと!酸っぱいこと!‥重曹(炭酸ソーダ)を果肉にふって食べるか、白砂糖にまぶしてもなお子供の私には、本当に酸っぱくて苦手でした。
いま懐い出しても口内が酸っぱくなり、唾液が出てきます。(上下写真:たわわに実る八朔)
a0212807_046045.jpg古里の夏みかんの老木は、カミキリムシの被害にあい枯れてしまいましたが、子供の私には夏みかんより、害虫のカミキリムシのほうがうれしくて、捕まえては虫カゴに入れ、自分の前髪を噛み切らせて遊んでいました。
夏みかんの酸っぱさの体験から初めて「八朔」を食べた時は感動‥「八朔」の果肉は、粒が硬く、サクサクとした食感と酸味のバランスが良く、美味しい!と思いました。
三つ子の魂、百までの喩えのとおり、それ以来「八朔」は、数多(あまた)ある柑橘(ミカン)類の中で、今でも私の一番好きなミカンです。
a0212807_0482222.jpg「八朔」は、実生(みしょう)で普及し、今では温暖な近畿以西の地域で栽培されています。
「八朔」の名の由来は、お寺でミカンの花咲く季節である新緑の候、その実の食べ時を質問された住職が、トンチンカンに八月朔日(8月1日)過ぎた頃と答えたことから「八朔」となり、このミカンの名前の由来となったそうです。             (上写真:おんしゅうミカンの花)
「八朔」の原産国は日本で、文献にはCITRUS-HASSAKUと表記されています。
江戸時代に瀬戸内海の因島(広島県)のお寺で発見されたと文献にありました。
a0212807_0592763.jpg今日もこのブログを書く前に、二個食べました。
皮をむき、袋を破り果肉をとりながら味わう果汁たっぷりでサクサクとした歯ざわりの食味感は、私にはうれしいデザートです。
「八朔」には、独特の酸味(クエン酸)があり、甘味(果糖)とのバランスも良く、ビタミンCほか栄養成分を多く含んでおり疲労回復や風邪の予防の効能もあるそうです。
お蔭様でこの数年、私は一度も風邪を引きませんでした。(左写真:雪の中の八朔)
また八朔の皮には、発ガン抑制に効果的なオーラプテンという成分が多く含まれているそうです。
八朔の皮は、マーマレードやチョコレート・ピールにしたら美味しく、微妙な苦味が絶妙の風味となり、私の大好物になりました。
うれしいかな‥今年もまた美味しい「八朔」の季節(1月~3月)が、訪れました。
桜の花が咲く候まで、私の食卓の楽しみは、八朔です。
       
by blues_rock | 2012-02-02 00:43 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)