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心の時空

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a day in my life

君のためなら千回でも  シネマの世界<第42話>

大晦日の新聞のつまらないテレビ番組欄を見て、ため息をついている方にお薦めしたい映画(DVD)です。
人の弱さとは、何か?人の強さとは、何か?‥人を愛すること(命を懸けて守る勇気)とを美しい映像で表現する映画でした。
それが「君のためなら千回でも」です。
a0212807_11364952.jpg東京の友だちが、私にDVDを贈ってくれたのは、人生の難局に直面すると安易で楽な方へ逃げてばかりで正面からぶつかる勇気のない“私の弱点”を知るゆえの友情であったと思います。
人の言うことを素直に聞かない私へ映画「君のためなら千回でも」による沈黙のメッセージだったのかもしれません。
マーク・フォースター監督(1969~44才)の2007年作品で秀作です。
封切り時に見て感動、以来何度か見ました。
映画好きの方にお薦めいたします。
原題「The Kite Runner」のとおり、Kite=凧(たこ)が、この映画の重要な場面で大切な役割を演じています。
映画の舞台は、1970年代から2000年の現代アフガニスタン‥イスラムと民族対立による内戦で疲弊したアフガニスタン社会をフォースター監督の目(撮影カメラ)は、リアルに追います。
映画ストーリーは1978年冬のカブール、12歳のパシュトゥーン人アミールとハザラ人のハッサンは、兄弟のように仲良しで大の親友でした。
アミールの父親は資産家で、ハッサンの父はアミール家の召使いで、息子ハッサンと一緒に住み込んで働いていました。
a0212807_11374754.jpgアミールとハッサンの二人は、カブール恒例のケンカ凧あげ合戦で見事に優勝します。
落ちた凧を拾いに行ったハッサンは、パシュトゥーンの少年たちに襲われ性的暴行を受け、アミールはその現場を目撃しますが、臆病な彼は、恐怖で動けず、その場から逃げ帰りました。
その事件から卑屈になったアミールは、親友であったハッサンに冷たく接し、彼を虐待しますが、それでもハッサンはアミールを親友と思い慕い続けます。
ハッサンは、ついに親友アミールから泥棒の濡れ衣をきせられました。
息子ハッサンを信じ愛するハッサンの父は、アミールの父親が「出て行くな」と制止する声を無視し、息子と二人毅然として家を出ていきます。
1979年ソ連はアフガニスタンを侵略、アミールは反共産主義者の父に連れられアメリカへ亡命しました。
時が流れ2000年、アメリカで作家になったアミールの元に、ある日パキスタンから電話がかかってきます。
a0212807_11413395.jpg亡き父の親友で、自分の才能を子供の頃、一早く見出し応援してくれた恩人からでした。
それは、故郷で子供を1人残し、ハッサンが死んだことを伝える電話でした。
アミールは、パキスタンへ行き、衝撃的な事実を知ります。
彼は、タリバン圧政下のアフガニスタンへ国境を越え、ハッサンの子供を迎えに行きますが‥これ以上は、映画(DVD)を見ていない方のために言わぬが花でしょう。
臆病で弱虫なアミールに厳しい彼の父が、親友に「アミールは何かが欠けている。自分を守れない子供は誰も守れない大人になる。」というシーンがあります。
このことも映画の重要なキーとなっていきます。
カブールの青空に舞う凧の躍動感が美しく、映画の中の重要なシーンに、すばらしい効果を出していました。
by blues_rock | 2011-12-31 11:49 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)