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心の時空

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湖のほとりで  シネマの世界<第41話>

イタリア映画の傑作を紹介します。
映画が、総合芸術であることを証明した質の高い作品なので、映画ファンにぜひお薦めしたい作品です。
2007年イタリア映画史上最多の10部門(作品賞・監督賞など)の受賞をしています。
a0212807_154463.jpg日本での評判はあまり高くないようで、封切り当時東京で2(銀座・池袋)、大阪で1映画館だけ、私が見た福岡ではミニシアター(シネテリエ天神)の1箇所で、それも1日1回の上映だけでした。
「湖のほとりで」は、原作・シナリオ・演出・撮影・音楽などどれをとってもレベルが高く、出演している俳優陣も映画の登場人物の役割にあわせて、個性的で見事な演技をしていました。
初老の刑事を演じたトニ・セルヴィッロ(下の写真左)の哀愁あふれる渋い演技は、秀逸でした。
アンドレア・モライヨーリ監督は「湖のほとりで」が初めての長編映画ながら、映画の撮影・カットといい演出といい、すでに名監督の域にあります。
映画のストーリーは、北イタリアの小さな村で発生した殺人事件を縦糸に登場人物それぞれの愛と哀しみが、交錯した情感溢れる人間模様‥家族の愛憎・人生の悲哀を横糸に展開していきます。
a0212807_1654083.jpg映画は、山里の村で女の子が突如行方不明となり、その捜索中に小さな湖のほとりで別の少女の全裸殺人死体が、発見されるところから始まります。
映画をこれからご覧になる方のために、これ以上のストーリーは、お話しないでおきましょう。
この映画冒頭に、サイコ・ホラーの雰囲気を漂わせて心理推理サスペンスを感じさせるような導入が、この映画のシナリオと演出の秀逸なところで見どころと思います。
映画の映像も美しく、カットの構成と併せて映画を見終えてしばらくスクリーンの静かな余韻に浸りました。
映画も絵画も音楽も‥心をどきどきさせるものが、すばらしいと思います。
by blues_rock | 2011-12-28 00:37 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)