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心の時空

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a day in my life

私の金継ぎ

毎週水曜日の午前中、福岡金継ぎ工芸会(福岡市天神)の金継ぎ教室に通っています。
金継ぎの中でも手間のかかる「呼継ぎ」に、一念発起しトライしたものの1年が過ぎ‥まだ一つの作品も出来上がりません。
a0212807_0121021.jpg普段の怠けグセを反省し今週は、「呼継ぎ」作業の砥ぎに取り組みました。
昨年秋、骨董商でもある私の先生から「呼継ぎ」用として古唐津の陶片(割れた陶器のカケラ)を「お皿にすると3枚分くらい」を分けていただいていました。
唐津周辺のモノハラ(古陶のワレ・カケを廃棄し埋めた場所)から出土した古陶のカケラを、形状・色合い・厚さなど比較しながら、完成品のイメージを思い浮かべ、「呼継ぎ」作品に必要な分を選び出すのが、最初の難しいところです。
a0212807_016650.jpgそのワレ・カケの陶片を、お互いの相性(印象)で組み合わせ、完成イメージを頼りに必要な部分に目印をつけます。
その目印に沿って、電動カッターで整形していると、作業の途中でパリッと割れたり、ポキッと折れたりして、なかなか作業がイメージどおりに進みません。
電動カッターが、舞い上げる400余年前の陶土の粉塵(ホコリ)を頭から被り、部屋の至る所に白いホコリが降り積もるので、後片付けも大変でした。
整形した数個から十数個のカケラを、特殊なパテとウルシで強固に接着し、一枚の作品(たとえば古唐津の五寸小皿)の生地を作ります。
a0212807_04861.jpg現在、その接着部分にウルシを塗り、乾燥させ紙ヤスリで砥ぎ上げる作業工程です。
それを1~2か月くらい繰り返し(4~5回)続けます。
最後に赤ウルシを塗り、その上に金(粉)をまき乾燥させ、仕上げウルシを塗り、丁寧に拭きあげ乾燥したら、最後に磨き粉で丁寧に磨き、金地部分を鯛牙(たいき)でキラキラに磨きあげて、晴れて「呼び継ぎ」作品の出来上がりです。
しかし思わぬ障害が、目の前に現れました。
a0212807_0403333.jpg金の高騰で、金継ぎに必要な金粉価格もウナギのぼり‥現在1グラム7,560円となり懐(ふところ)を直撃です。
それならばと、金から銀へシフトし、銀を蒔くことにしました。
これも金継ぎ技法のひとつで「梨子地」と言います。
土くれのカケラを、一人黙々と弄(いじ)っている様子は‥なんとも不気味な光景かもしれませんが、時間を忘れ、我を忘れていますので、やはり性に合い、好きなんだろうと思います。
参考:写真は、私の「金継ぎ」・「うるし塗り(竹カゴ)」作品です。
by blues_rock | 2011-12-17 00:52 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)